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「乳アレルギー」の誤解…離乳食で牛乳デビューが望ましい


■重要な食材、少しずつ飲ませて

 「牛乳デビュー」はできるだけ遅い方が、子供が乳(にゅう)アレルギーになりにくい-。離乳期の子供を持つ保護者の中に、こう思っている人は少なくない。かつて主流だったこの考えに科学的根拠はない。

牛乳を与え始めるタイミングを遅らせたからといって、アレルギーの発症予防になるという効果は認められていない。離乳期は子供が味覚を覚える大事な時期。カルシウムやビタミンB群などが豊富な牛乳・乳製品を上手に活用しよう。(平沢裕子)

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 ◆科学的根拠なし

 世界的に子供の間で増加しているとされる食物アレルギー。アナフィラキシーといわれる重篤な症状を起こす食物には、卵、乳製品、小麦、ソバ、落花生などがある。神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)のアレルギー科、高増哲也医長は「子供の食物アレルギーは5~10%といわれる。

中でも乳製品によるアレルギーは、昨年末に学校給食で誤ってチーズ入りチヂミを食べた女児が亡くなったこともあり、非常に神経質になっている保護者が多い」と話す。

 離乳食は生後5、6カ月で始めるのが普通だが、保護者に誤解が多いのが「離乳食で特定の食物を除去すると食物アレルギーになりにくい」という考え。これをうのみにして、離乳食を始めたばかりの乳児に牛乳・乳製品を与えないようにしている保護者もいる。

育児雑誌でも「牛乳・乳製品は7、8カ月になってから加熱したものをあげましょう」などと、牛乳・乳製品は遅めに与えるよう勧める表記も見受けられる。

 しかし、この考えには科学的根拠がない。日本の離乳ガイドや小児アレルギー学会では「離乳食で特定の食物を除去しても子供が食物アレルギーになりにくいとはいえない」とする見解を出している。

米国やヨーロッパの小児科学会も同様で、アレルギーを発症していないのに予防的見地から除去食をすることを否定するのは世界的な動向でもある。

◆ゆっくりと

 栄養学的にみれば、牛乳はカルシウムやビタミンB群など他の食品では取りにくい栄養素が含まれているという特徴がある。学校給食で牛乳・乳製品が利用されるのはこのためだ。

 もちろん、牛乳・乳製品のアレルギーを既に発症している場合は摂取できない。

 しかし、牛乳・乳製品(育児用ミルクを含む)を取っても症状が出ない場合、離乳食での牛乳デビューは他の食材と同じように与えるのが望ましい。

ただ、離乳食前の時期に母乳や育児用ミルクの代わりとして牛乳を与えるのはタンパク質の過剰や鉄欠乏性貧血に陥る危険があり、すすめられない。

 離乳食を与えるときに気をつけたいのは「少しずつゆっくり」を心掛けることだ。おかゆ1さじから始め、消化管で処理できているか便で確認しながら量を増やしていく。

牛乳やヨーグルトなどの乳製品もいきなり、たくさん与えるのは禁物で、スプーン1さじから始める。

 高増医長は「子供は1歳になる頃には大人に近い物が食べられるようになる。それまでの離乳食は、まんべんなくいろいろな食材を取ることが望ましい。

牛乳・乳製品も食材の一つとして、離乳食が始まったら少しずつ安全な条件を確かめながら与えるようにしてほしい」と話している。
                   
 ■牛乳使った「乳和食」がおすすめ

 料理研究家・管理栄養士、小山浩子さんは「乳和食」を勧めている。牛乳を使った和食のことで、減塩効果もあり、離乳食に使うのもおすすめだ。 利用法としては、だしにする(だし汁を牛乳にかえる)▽割る・のばす(塩分や味の濃い調味料を牛乳で薄める=減塩)▽ゆでる・ゆで戻す(牛乳で野菜をゆでたり乾物をゆで戻したりする=コクと甘味がプラス)▽溶く(小麦粉などの粉を牛乳で溶いて利用)-など。

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