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メタボより怖いロコモ】“骨粗鬆症”は老化ではなく治療すべき疾患


母が大腿(だいたい)骨頸部骨折をして以来、骨折関係の医療セミナーをいくつか取材した。なぜ、こんなことになったのか知りたかったからだ。

 昨年10月、東京・大手町で藤田保健衛生大学医学部の田中郁子講師が「骨粗鬆(こつそしょう)症治療の現状と対策」(主催・アステラス製薬)という講演を行った。田中講師は名古屋膠原(こうげん)病リウマチ痛風クリニックで骨粗鬆症患者の診療にあたっている。

 折しも「10月10日」は転倒の日。高齢者は転倒すると骨折しやすい。最初の骨折を起こすと骨折の連鎖といって次々に骨折していく。田中講師は「だから最初の骨折を起こさないことが大事です」と強調する。

 「骨折をするとまず整形外科にかかって手術で直しますが、あくまで骨折してからのことで、骨折の予防という意味では遅きに失したといえます」

 また、日本の人口ピラミッドについても触れ、富士山型からつりがね型を経てつぼ型になり、若い人が少なく、高齢者が多い頭でっかちの型になったと指摘。総人口に占める65歳以上の人口の割合が7%を超えると高齢化社会、14%超は高齢社会、21%超は超高齢社会だが、1995年には15%超で高齢社会、2007年には21%を超え超高齢社会に突入したと指摘する。

 「今後は高齢者に起こりやすい疾患を考えなければいけません。それが骨粗鬆症です。骨粗鬆症は老化の問題ではなく治療すべき疾患であることを捉えていただきたい。

わが国の年間発生者数は1280万人。それも閉経後の女性に多い。女性の50代で10人に1人、60代で3人に1人、70代で2人に1人と考えられます」

 女性はだんだん身長が低くなり、椎体骨骨折の結果、姿勢の異常がみられるようになる。転倒したり尻餅をついてグシャとつぶれたような椎体骨折の場合は整形外科にかかるが、じわじわとつぶれる場合は痛みも感じないので、医者にかからないケースもあるという。

 「骨は骨代謝を行うことで新陳代謝をしています。骨代謝にはエストロゲンが重要な役割を担っています。閉経によってエストロゲンの分泌が減り、骨代謝バランスがくずれてしまう。高齢社会になればなるほど女性の骨粗鬆症のリスクが増えるのです。

もう1つ大事なことは、成長期の子どもたちにはちゃんと栄養を取らせ、十分な運動をさせ、骨形成が十分行われるようにしなくてはいけません。これは将来わが国の骨粗鬆症を増やさない上では重要な課題です。

同様に妊娠出産期の若い女性に多い無理なダイエットも考えものです。そして子供の骨を形成するという意味で妊娠中の栄養も大事です」田中講師はダイエットや子どもたちの偏食にも警鐘を鳴らす。 

 ■ロコモ ロコモティブシンドローム=運動器症候群の略。筋肉や骨などの衰えで歩行などに支障を生じ要介護リスクが高まる。予備軍含め4700万人が危機にある。

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