あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【日本の名医】高い向上心とチームワークで心臓を守る 総合病院聖隷浜松病院心臓血管外科部長・小出昌秋さん
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【日本の名医】高い向上心とチームワークで心臓を守る 総合病院聖隷浜松病院心臓血管外科部長・小出昌秋さん

総合病院聖隷浜松病院は、静岡県西部を代表する民間の大規模基幹病院。ここの心臓血管外科部長を務める小出昌秋医師は、小児心臓外科手術や心臓弁膜症の領域で高い知名度を持つ心臓外科医である。

 自身が医学部の時に父が弁膜症と診断され、この病院で手術を受けた。医学生であることから特に手術室への入室を認められた小出青年は、その時に執刀した大沢幹夫医師の技術に魅了され、心臓外科を志望。大沢医師に弟子入りした。

 「大沢先生が、子供から高齢者まで幅広く診ておられたこともあり、私も小児から学ぶことにしました」(小出医師)

 昔はなかなか治らなかった小児の先天性心臓疾患も、近年は手術成績が上昇し、成人になってからも引き続き小出医師が担当する患者も少なくない。

 一方の成人の手術では、弁膜症に対するTAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)や、インペラ(補助循環用ポンプカテーテル)など、最新の血管内治療を県内でいち早く導入するなど、先進的な取り組みをけん引してきた。

 「こうした治療は、私一人でできるものではなく、チームが揃って高いレベルを維持して初めて成り立つもの」と語る小出医師に、チーム医療の水準を高く保つための取り組みを聞いた。

 「現状に満足しないことに尽きます。私自身がつねに上を目指し続けることで、スタッフも同じ方向を向く。この病院は、そうした風土が醸成されているのが強みです」

 手術前日には患者のデータを何度も精読し、イメージする仕上がりを絵に描いて頭に叩き込む。

 「事前の準備を怠らないことが何より重要。準備が万全なら、突発的なアクシデントにも慌てずに対応できますから」。基本順守と結束したチームワークを武器に、地域の“心臓”を守り抜く。(長田昭二)

 ■小出昌秋(こいで・まさあき) 1961年静岡県袋井市生まれ。86年、新潟大学医学部卒業。東京女子医科大学心研外科、福山循環器病院外科、千葉県こども病院心臓血管外科、米サウスカロライナ州医科大学循環器科等を経て、98年から聖隷浜松病院心臓血管外科。2002年から同部長。現在院長補佐、循環器センター長等を兼務。日本胸部外科学会指導医、日本小児循環器学会評議員他。医学博士。

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