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乳がんセルフチェックの「ススメ」2年 闘病の恩田アナら中京テレビの啓発に共感


 中京テレビ(名古屋市)が、乳がん治療を続けるアナウンサー、恩田千佐子さん(53)を先頭に、2018年10月から取り組んできた乳がん啓発活動「ススメ」プロジェクトがまる2年となった。絵文字を使った自己診断方法の動画など技術を生かした内容は、多くの自治体や医療機関が活用。テレビ局ならではの啓発活動が広がりをみせている。

 今春入局30年を迎えた恩田さんは、過去に自らの出産を題材にした番組を放送するなど、実体験に基づく情報を伝えてきた。17年10月に乳がんを告知された時も、「自分の経験を伝えることが共感を得られたり、お互いの励ましになるのでは」と考え、キャスターを務める情報番組で随時発信。早期発見につながるセルフチェックや定期検診の大切さはもとより、初期症状や乳房再建の選択など伝えたい情報は山のようにある。「がん就労に対する職場の理解も大切で、現場に立ち続けて多くのメッセージを伝えたい」と話す。

 国内では女性の9人に1人がかかる乳がん(17年データに基づく国立がん研究センター統計による)。まれに男性の発症もある上、家族や恋人が罹患(りかん)した場合は周囲の支援が欠かせない。

 「ススメ」プロジェクトリーダーを務める安部まみこ・コーポレートコミュニケーション部副部長(48)は、恩田さんの闘病を機に「女性だけの問題ではない」と会社の経営会議で訴え、プロジェクトを始動させた。今年7月には書籍「一歩先へススメ」(丸善出版)を出版。セルフチェックで乳がんを発見した元SKE48のタレント、矢方美紀さん(28)の事例や、がん治療と仕事の両立に注力する三井化学(東京)の取り組みなども紹介した。また、10月には、日本乳癌(にゅうがん)学会で「いち早く専門医につなぐため、何をどう伝えるか~テレビ局の挑戦~」と題し、活動報告をした。

 このほか、絵文字を使い、一目で分かる動画「乳がんセルフチェックの方法」を制作。これまでに名古屋市や津市、熊本市など約10の自治体や医療機関、企業で活用された。同社は「医療機関ではないという立場をわきまえ、テレビで培った製作力を生かしたい」と意欲的だ。

 医療監修に協力した藤田医科大の喜島祐子教授(乳腺外科学)は「医療者でも患者でもない第三者の立場での啓発活動は新鮮だ。押しつけにならない軽やかな表現で検診の必要性を一般の人たちが身近に感じられたのでは」と評価している。

恩田千佐子アナウンサーが伝えたい六つのこと

・40代以上の女性は1年に1度の検診を

・20代以上の女性は1カ月に1度のセルフチェックを

・がんは身近な病気。みんなにもっと知ってほしい

・身近な人が乳がんになったら、治療法は本人が納得する選択に

・がん告知されても、すぐに仕事をやめないで

・健康第一に(切なる願い)
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