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青いホクロ、ニオイがする……この「できもの」の正体は? 皮膚科の先生教えて!


■皮膚の「できもの」……これ何!?

 皮膚の「できもの」には実に様々なものがあり、ほくろのようによくあるものから、世界でも数例しか報告のないような「できもの」もあります。今回は、よく見かける「できもの」の一部をご紹介します。

■ほくろ(母斑細胞性母斑)

 いわゆる「ほくろ」は「母斑細胞性母斑」という名前のできもので、身体を探せば数カ所はあると思います。

 褐色~黒色、時に正常皮膚色の色素斑または腫瘤で、平たいものから盛り上がったもの、毛の生えたものなどがあります。大きさも様々で、ほくろと呼ばれる小さなものから、黒あざと呼ばれる大きいものもあります。

■青色母斑―青いホクロ―
 「青色母斑」は直径1センチメートル以下の小さな結節で、病名の通り青色または青黒色をしています。真皮と呼ばれる皮膚表面より少し深いところにメラノサイト(色素細胞)が集まっているため、黒色や茶色ではなく、青く見えます。

 手足の甲や顔などにできることが多く、悪性化することもあるので切除することが多いです。

■粉瘤―脂肪の塊―

 「粉瘤」はとても頻度の高い良性皮膚腫瘍です。表皮嚢腫と呼ばれる袋状のできもので、中は白くドロドロとしたお粥状の物質で満たされており、臭いがあります。徐々に大きくなり、しばしば化膿するため早めの治療をお勧めします。頭の先から足の裏までどこにでもできます。

■脂肪腫―いわゆる脂肪のかたまり―

 「脂肪腫」は脂肪細胞からできる良性のできもので、1センチメートル程度の小さなものから、10センチメートル以上ある大きなものまでサイズは様々です。皮下組織にあり、柔らかいできものです。

 首・肩・背中などにできやすく、小さなうちは自覚症状もありませんが、徐々に大きくなるので手術を行います。

■稗粒腫―白いポツポツ―

 「稗粒腫」(はいりゅうしゅ)は直径1~2ミリメートル程の小さく硬いできもので、白から黄白色。表皮のすぐ下にあるので皮膚から透けて見えます。内容物は真珠のように丸くコロッとした角質です。

 目の周りにポツポツとできることが多く、次いで頬部、陰茎・陰部などです。赤ちゃんは自然に消えることもありますが、成人は自然にとれることはありません。

■血管腫・血管奇形

 「血管腫」というと幼児期において最も多い腫瘍である乳児血管腫(苺状血管腫)を思い浮かべる方が多いでしょうか。

 従来、血管腫や血管奇形は慣用的に混合されて呼ばれることが多かったのですが、現在国際学会では、血管性腫瘍である「乳児血管腫」と「血管奇形」(静脈奇形、動静脈奇形、毛細血管奇形、リンパ管奇形)を別の疾患として分類しています。

 乳児血管腫の多くは小児期に自然に消退していく一方で、血管奇形は自然に消退することはなく、痛み、潰瘍、患肢の 成長異常、機能障害、整容上の問題等を来します。

■石灰化上皮腫―硬いおでき―

 幼少児の顔、首、上肢にできやすく、皮膚の下に硬く触れます。大きさは通常3~4センチメートルまでのものが多く、皮膚表面は常色または、青白く見えます。時に押すと痛みがあります。治療は手術です。

■皮様嚢腫―生まれつきのふくらみ―

 顔の骨はたくさんのパーツからでき上がっているのですが、お母さんのお腹の中で、赤ちゃんの顔の骨が組み合わさる時に皮膚が入り込んでできるとされるできもので、柔らかく1~4センチメートル程度の大きさです。

眉毛の外側にできることが多く、先ほどの理由で生まれたときから存在します。
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