コロナで急増、子供のうつ症状の特徴は「身体の不調」「イライラ」「引きこもる」
新型コロナウイルスの流行が長期化する中、家庭環境や学校生活などの変化によって子供が心身に変調をきたすケースが目立っている。例年ゴールデンウィークなど長期の休み明けには自殺が増える傾向にあり、専門家は「身近な大人が子どもの変化に気づき素早く対応をする必要がある」と指摘している。(石原宗明、小泉朋子)
■◆電話鳴りやまず
「お父さんの収入が減り、お母さんとのケンカが増えた」「生きている意味、あるのかな」。18歳までの子供たちからの相談を受けている「チャイルドライン千葉」(千葉)では昨年2月以降、相談の電話が鳴りやまない状態が続いている。
千葉など全国68団体の運営を支援するNPO法人「チャイルドライン支援センター」(東京)によると、昨年2~11月に寄せられたコロナ関連の相談は計1066件。背景には、コロナ禍で友人と遊べず、家で親と過ごす時間が長くなってストレスがたまったり、親の失業などで経済的な困窮に陥ったりするケースが目立つという。代表理事の小林純子さん(70)は「コロナ禍の長期化で相談も深刻化している」と指摘する。
■◆24%にうつ症状
国立成育医療研究センター(東京)では昨年11~12月、小中高生のストレスに関するインターネット調査を実施。小学4年生から高校生の計715人に「寝付きが悪い」「気分が落ち込む」など9項目について尋ねたところ、169人(24%)が中等度から重度の「うつ症状」と判定された。小学4~6年生は15%、中学生は24%、高校生は30%で、年齢が上がるにつれて割合も増えた。
同センター研究員で医師の半谷まゆみさん(35)によると、子供のうつ症状は▽腹痛などの身体の不調▽イライラするなど攻撃的な様子▽家に引きこもる――などがみられる。半谷さんは「悩みを周囲にうまく伝えられない子供も多い。周囲の大人が子供たちのサインにできるだけ早く気付き、否定せずにしっかり話を聴き、精神科医などに相談することも必要だ」と話す。
■◆電話鳴りやまず
「お父さんの収入が減り、お母さんとのケンカが増えた」「生きている意味、あるのかな」。18歳までの子供たちからの相談を受けている「チャイルドライン千葉」(千葉)では昨年2月以降、相談の電話が鳴りやまない状態が続いている。
千葉など全国68団体の運営を支援するNPO法人「チャイルドライン支援センター」(東京)によると、昨年2~11月に寄せられたコロナ関連の相談は計1066件。背景には、コロナ禍で友人と遊べず、家で親と過ごす時間が長くなってストレスがたまったり、親の失業などで経済的な困窮に陥ったりするケースが目立つという。代表理事の小林純子さん(70)は「コロナ禍の長期化で相談も深刻化している」と指摘する。
■◆24%にうつ症状
国立成育医療研究センター(東京)では昨年11~12月、小中高生のストレスに関するインターネット調査を実施。小学4年生から高校生の計715人に「寝付きが悪い」「気分が落ち込む」など9項目について尋ねたところ、169人(24%)が中等度から重度の「うつ症状」と判定された。小学4~6年生は15%、中学生は24%、高校生は30%で、年齢が上がるにつれて割合も増えた。
同センター研究員で医師の半谷まゆみさん(35)によると、子供のうつ症状は▽腹痛などの身体の不調▽イライラするなど攻撃的な様子▽家に引きこもる――などがみられる。半谷さんは「悩みを周囲にうまく伝えられない子供も多い。周囲の大人が子供たちのサインにできるだけ早く気付き、否定せずにしっかり話を聴き、精神科医などに相談することも必要だ」と話す。