見た目も若返ると話題の「眼圧リセット」老け顔の原因は“眼圧”にあった?
テレワークが長引く中、以前よりも目の調子が悪い……そう感じている方も多いのではないでしょうか。骨格整体士の清水ろっかんさんは、パソコンやスマホなど手元ばかり見て体を動かさないことで、私たちの体にはさまざまな不調が現れると言います。なんと「老け顔」もそのひとつだとか。
モデルやタレントの“小顔矯正”駆け込み寺としても知られる清水ろっかんさん。今回は、著書『眼圧リセット』の中から、「目の不調」と「老け顔」の密接な関係について、そしてほうれい線や目の下のクマの解消に効果が期待できるマッサージをご紹介します!
【画像】頭蓋骨をつくる主な骨と、眼球を入れるポケット「眼窩」のしくみ
皆さんは最近、「目の周りにクマがよくできるなあ」と感じたことはありませんか? あるいは、老け顔になってきたと感じることはありませんか? 私は骨格矯正を専門にしている身として、目の下のクマや老け顔の原因が「眼窩(がんか)のくぼみ方」にあることに気付いています。眼窩というのは、頭蓋骨にある「眼球を入れるポケット」だと思ってください。
高齢になると、一重だったまぶたが二重になり、さらに目もくぼんでいく方がいらっしゃいます。皆さん、お肌の張りや筋肉の老化のせいだとあきらめていますが、じつは頭蓋骨がかたくなってこわばることで、眼窩がくぼんでしまっているケースも多いのです。そして眼窩がくぼむと、血流も圧迫されてしまい「目の下のクマ」がうっすらと現れてきます。
たとえば若いときに徹夜作業などをしたことがある人もいるでしょう。朝には全身の疲れとこわばりで、頭蓋骨まわりは当然カチカチになっています。すると、眼窩もくぼんでしまって血流が悪くなり「クマ」ができるという仕組みです。
厳密にいえば、次のような順序で「老け顔」は作られます。
(1) 頭蓋骨まわりの筋肉や靭帯がこわばる
(2) 前頭骨が下がる
(3) 鼻骨が押されて横に広がる(このとき、少し鼻が低くなっています)
(4) 眼窩がくぼむ
(5) 眼球もくぼみ、クマができて老け顔に見える 細かいことを覚える必要はありませんが、重要なのは目のポケットである眼窩がくぼむと、当然圧迫されて「眼圧も上がる」可能性が高まるということ。そこから先の症状には個人差がありますが、眼圧が上がって良いことはひとつもありません。
眼圧とは「眼球の中の圧力」のこと。眼圧が上がると、老け顔やクマといった美容的な問題はもちろん、近視や目のかすみといった不調も出てきます。目のポケットや筋肉が硬くなれば、眼精疲労や、それを起因とした頭痛も生まれてくるのです。
そもそも老け顔というのは、女性だけの敵ではありません。顔の造形ひとつで、信頼感を与えたり、逆に不信感をもたれたりするものです。人に好印象をもたれるかどうかは、眼圧次第と言っても過言ではありません。
「手のひらは」は、最高の癒しの道具
今回ご紹介する「眼圧リセット」マッサージのメリットは、「手のひら」を道具として使うこと。手のひら、なかでも「母指球(ぼしきゅう)」を利用して行うため、いつでもどこでも気軽に行えます。 次ページからの3つの【基本マッサージ】は、ステップを踏みながら「眼窩を押し広げて歪みをリセットすること」を目指しています。
【基本マッサージ】をすることで、眼窩周辺の筋膜や筋肉がゆるみだし、ピントを調節する毛様体や眼球の緊張がとれ、血流もアップします。リラックス効果で自律神経も整ってきます。 心身のパフォーマンスを高く保てるような状態になれば、目の機能も改善。
「あなた史上最高の視力に戻る」というわけです。もうひとつ加えると、小顔効果や美肌効果が期待できます。 もともとこの「眼圧リセット」は、小顔矯正の生み出した副産物。ですから当然ではあるのですが、続けることでスッキリと小顔に見えるようになるでしょう。眼窩のくぼみをリセットすることで、パッチリと大きな瞳に見えるようになる方もたくさんいらっしゃいます。
「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」 このことわざ通り、眼球自体に触ることはせず、目の疲れや不快感を改善し、視力を回復させ、緑内障を遠ざけます。さらには、「見た目」の美しさも叶えます。
【基本マッサージ1】頬骨ほぐし憧れの小顔を手に入れて、ほうれい線も解消!
(1)手のひらを頬骨に当てる 親指が下になるように手のひらを返す。 次に、頬の出っ張った所に母指球を当てる。
(2)頬骨を押し広げる まずは後ろへじっくり押し広げる。 気持ちよくできたら、次は力を加える方向を少しずつ変えていく。
【基本マッサージ2】眼窩ほぐし美容効果が大きく、緑内障や近視を遠ざける!
(1)母指球をおでこのくぼみに当てる おでこの中心寄りにある「眼窩のくぼみ」へ母指球を添える。
(2)片手でひじを支え、眼窩を押し広げる ひじを片手(または机など)で支え、眼窩を上へと押し広げる。
【基本マッサージ3】鼻骨ほぐし瞳が大きくなり、視力も、鼻の高さもアップする!
(1)鼻骨をつかみ押し下げる まず親指と人差し指で、写真(1)の鼻骨をつかむ。 次に、鼻を床のほうへググッと押し下げる。
(2)同時に、片手でおでこを押し上げる もう片方の手のひらを、写真(2)の前頭骨(おでこ)に置いて、押し上げる。 くぼんだ眼窩が引っ張り出され、瞳が大きく、鼻も高く見えるようになる。
「気持ちいい」を意識することで効果もアップ!
さて、3つの【基本マッサージ】で、「目の見え方」が変わったことを実感できましたか? 一度だけでなく、継続して行うことで、着実に眼圧を下げていきましょう。大切なのは、「目」と「眼圧」のつながりを理解して、マッサージの目的を常に意識することです。
理屈を十分理解すれば、その人自身に備わっている治癒力が、無意識のうちに活性化し始めます。つまり、本人の気持ち次第で、ケアの効果がまったく違ってくるのです。それは日々、患者さんに接していても痛感する真理。よくいわれるように、思考と体は表裏一体なのです。 マッサージの最中は、「目がラクになっていく」と強くイメージして行いましょう。
マッサージ後の意識も大事です。「気持ちいい」という「快」の感情で、心をいっぱいに満たしてください。そして体から指をそっと離し、深呼吸をしましょう。「うまくリラックスできた」と自分を肯定し、ほめてあげましょう。 マッサージを始めるのに、「遅すぎる」ことも「早すぎる」こともありません。ピンときた日から、始めてみてください。
著者プロフィール
清水ろっかんさん:骨格矯正士。体幹整体サロン「ろっかん塾」主宰。明治大学柔道部在籍中よりさまざまな整体術を学び、独自理論による整体術を確立する。40年以上にわたり、他に類を見ない独特の骨格矯正による美容メニューを次々に開発。その高い技術力により有名モデルやタレントが撮影前に「小顔矯正」するための駆け込み寺としても有名になる。サロンに訪れた人たちが軒並み「目がよく見える」ようになったため視力検査をしたところ、視力が0.2以上アップする人が続出。そのほかにも緑内障の進行を止めた実績などが口コミで話題になり、「眼圧リセット」が週刊誌でも大々的に取り上げられる。ベストセラー『バンド1本で小顔になれる!』(フォレスト出版)ほか、読者の美容と健康をかなえるための著書多数。