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耳掃除は「百害あって一利なし」? 耳鼻科医が思う適切な頻度は


耳掃除が好きな人は少なくないでしょう。耳かき派、綿棒派など、人によってその方法や頻度はさまざまです。耳の専門家である耳鼻科医は耳掃除をどう考えているのでしょうか。AskDoctorsでアンケート調査を行った結果をご紹介します。

耳鼻科医の3割が「耳掃除は不要」と回答
耳鼻科医141名に、耳掃除が必要かどうか、必要な場合はどれくらいの頻度で行ってよいかをアンケート調査を行った結果はグラフの通りです。

耳掃除は「百害あって一利なし」? 耳鼻科医が思う適切な頻度は
一番多く選ばれた選択肢は「する必要がない」で、全体の34%(48人)が選択しました。それぞれの選択肢を選んだ理由について、コメントも寄せられています。

【毎日してもいい を選択した耳鼻科医の意見】
・耳掃除自体は悪くないと考えるが、耳垢を奥に押し込んでしまったり、あるいはひっかきすぎて傷ができるまで耳掃除をしたりしないようには指導している。(50代、男性)

・耳掃除をする場合は入浴後に耳かきではなく綿棒で、外耳道の水分を吸い込ませるように取り除く程度で、外耳道内を引っ掻きすぎないように指導する。(50代、男性)

【週1~2回してもいい を選択した耳鼻科医の意見】
・何事も適度な回数・強さのバランスが必要。(40代、男性)

【月1~3回してもいい を選択した耳鼻科医の意見】
・いじりすぎはよくないと思います。(50代、男性)

・耳垢が自然に排泄される人は掃除の必要なし。しかし、耳垢が排泄されない人もいる。やり過ぎはよくないが、やらなさすぎもよくないと思う。(50代、男性)

・やりすぎると皮膚の防御機能が衰える。(50代、男性)

【数か月に1回でいい を選択した耳鼻科医の意見】
・過度な耳掃除は百害あって一利なし。(60代以上、男性)

・耳掃除が好きな人が多すぎる。綿棒を耳の中にいれると、耳垢が奥へ入ってしまい、どんどんたまるだけ。(60代以上、女性)

・私の妻を含め、触りすぎの人が多い。(50代、男性)

【する必要はない を選択した耳鼻科医の意見】

・自浄作用があるので、基本的にはしなくてよいです。気になる人は、手前に見えているところだけ行うか、耳鼻科で掃除してもらった方が良いと思います。(20代、女性)

・多くは耳掃除をしなくても(病的なほどの)耳垢がたまることはないと思われます。耳垢がたまりやすい方もいますが、そのような方の耳垢は自分で取ろうとしても取れません。そのような方は定期的に耳鼻科で除去するべきです。結論として全ての人は自分で耳掃除をするべきではなく、耳掃除は百害あって一利なしです。(40代、男性)

・耳掻き棒や綿棒で耳掃除をすると、耳垢を奥へ押し込む、外耳道を傷つけ病気の原因になる、鼓膜に穴が開く事故の原因になる。一切いじらなければ耳垢はたまらない。(60代以上、男性)

・下手に耳掃除をするから耳垢は貯まる。何もしないのが一番良い。(60代以上、男性)

耳垢について、誤解していませんか?
耳鼻科医の回答を見て、「必要ないと言われても、耳の中がかゆいから耳掃除は必要なのでは?」「耳垢がたまるから定期的に耳掃除をしたほうがいい」という感想を持った人もいるかもしれません。

しかし、そもそも「耳垢」には耳の穴の皮膚を保護する役割があり、アンケート調査の医師コメントにもあるように自然に排泄されるため、基本的にわざわざ取り除く必要のないものです。

日本耳鼻咽喉科学会はホームページ内のQ&Aで、耳掃除は医学的には不必要かつ危険な行為であり、入浴後にぬれた耳を軽く拭う程度が無難と掲載しています。

日本耳鼻咽喉科学会 静岡県地方部会では、「耳のそうじは本当に必要なの?」という動画を制作し、小中学生やその保護者、教員向けに耳垢ができる仕組みや、耳掃除について分かりやすく解説しています。

動画では、耳掃除をしない人の耳の中を5カ月間撮影し続けた写真も紹介。耳掃除がやめられないという人は一度ご覧になってみてください。

※日本耳鼻咽喉科学会 耳垢Q&A
※日本耳鼻咽喉科学会 静岡県地方部会制作動画「耳のそうじは本当に必要なの?」

※この記事は、2021年7月29日~30日にエムスリー株式会社が運営する医療従事者専用ポータルサイト「m3.com」にて、医師会員を対象に実施したアンケート調査の結果に基づいて制作したものです
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