あなたの健康はお金で買えますか・・・? 心筋梗塞 血液でリスク予測 血液検査でデータ可視化 ノンアルに変える涙ぐましい努力で生活習慣改善
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心筋梗塞 血液でリスク予測 血液検査でデータ可視化 ノンアルに変える涙ぐましい努力で生活習慣改善

働き盛りにとって最も怖い急性心筋梗塞や脳卒中は、冬にかけて死亡件数が急増する。健診や人間ドックで前兆を見つけづらいのが難点で、朝起きたら突然、心筋梗塞などで倒れるケースが後を絶たない。

そうしたリスクを少量の採血で予測する検査が今年始まった。この検査に参画するカリスマ保健師の清家勝代さんに、生活習慣病改善に向けたコツを聞く。

心筋梗塞や脳梗塞は、狭窄(きょうさく)した血管に血栓が飛ぶなどして発症する。その発症リスクを少量の採血でどのように判定するのか。

この画期的な血液検査「フォーネスビジュアス」を手掛けるのはNECグループのフォーネスライフ(東京都)。同社によると、「対象のタンパク質は約7000種類に上り、これを総合的に評価することで、一つ一つを個別に評価するだけでは分からなかった病気の手がかりを予測できる」という。

そして、清家勝代さんら保健師のフォローが欠かせない。都内のIT企業に勤める岡田弘樹さん(仮名=40代後半)の検査例をみてみよう。

岡田さんの検査結果は、4年以内の心筋梗塞・脳卒中発症リスクは2・59%と、2番目に低い判定。メタボの元凶となる内臓脂肪は通常、CT検査等でしか分からないが、これも少量の採血で測定でき、岡田さんは1455グラムで、2番目に多い判定。しかも、アルコールの影響は「大」との判定だった。

この血液検査は結果が出てからが勝負。「フォーネスビジュアス コンシェルジュ」と呼ばれる保健師のフォローがあり、生活習慣改善に向けて動き出す。

保健師の中心的メンバーである清家さんは、「お酒の飲みすぎで内臓脂肪も多いのは典型的な中年のパターン。動脈硬化を経て心筋梗塞などに発展する危険性がある」として週2日の運動と、食生活・飲酒習慣の改善を助言した。

岡田さんは休日などにウオーキングを開始。さらに週に1回、スマホアプリを使ってヨガ(初級~中級20分程度)も始めた。食事面では、野菜から食べ始め(べジファースト)、プチ糖質制限も導入。

課題のアルコールは、毎日2本のビール(500ミリリットル缶)を1本は糖質ゼロに、もう1本は平日だけノンアルコールに変更するという涙ぐましい努力を実践。すると、3カ月後には体重が4キロ減少するなどの変化が現れた。

岡田さんにスイッチが入った要因を清家さんは2つ挙げた。

①血液検査でさまざまなデータが可視化された ②取り組みやすく効果的な生活習慣改善に着手できるようにコンシェルジュの後押しがあった

「好きなものをすべてやめるのは難しい。ビールを一部ノンアルに変えるなどの取り組みは、その気になれば、他の中高年の方もできることかもしれない」と話した。(取材・佐々木正志郎) =あすにつづく

■清家勝代(せいけ・かつよ) 保健師。大分県出身。京都府立保健婦専門学校(現・京都府立医科大学医学部看護学科)卒。1982~2002年大分県佐伯市勤務。企業勤務を経て現在は、フリーで産業保健領域の総合コンサルタントとして活動するとともに、血液から疾病の発症確率を予測する検査サービス『フォーネス ビジュアス』のコンシェルジュとして、受検者にアドバイスをしている。
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