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蓋が閉まらない棺、人件費の追加請求…“格安葬儀”の落とし穴


© 女性自身

「みなさんのなかには、『葬儀社には、ぼったくられる』とか『お葬式は最低でも数百万円かかる』と思っている方も多いかもしれません。90年代のバブル期は特に、一般的なお葬式の費用が数百万円で、見積もりもアバウトということもありました。そんな業界の悪いイメージが消えないのでしょう」

こう話すのは、『日本一笑顔になれるお葬式 ~大切な人が亡くなる前に知っておきたい葬儀の本当のハナシ~』(扶桑社)の著者で、葬儀社「小金井祭典」社長の是枝嗣人さん。

特に意識して事前に準備をしている人を除けば、身内を見送るお葬式を出すことは「突然手配しなければならないこと」という印象を持つ人がほとんどではないだろうか。

「葬儀社に言われたとおり、あるいは、ご遺族の方もよくわからないまま『ご近所の〇〇さんのときと同じくらいのお葬式にしてください』というと、葬儀社によっては金額がどんどん加算されてしまうことでしょう」(是枝さん・以下同)

だが、バブル崩壊やリーマンショックなどで長引く不況により、親の供養に多額の費用をかけた団塊世代が、自分たちが見送られるときは「子どもたちに迷惑かけたくない」と、身内だけの「家族葬」や通夜を省いた「一日葬」を希望するようになってきたという。

「さらには、ネット葬儀社が格安葬儀を売りにしたり、全国一律のパック料金で、スマホで見積もりができるなど、昨今は手軽なプランが増えていることは間違いありません」

そんななか「ひとつ間違えば、一度しかない故人とのお別れが、とても残念な結果になるケースもある」と是枝さんは指摘する。

「まず、お葬式にどの程度のお金をかけるかというのは、葬儀社のスタッフ数=人件費や、棺などの材質や造りなどの品質の関係で大きく変わることを覚えておいてください」

たとえば、スマホでお葬式の価格を調べると、大型スーパーなどが参入してきていることもあり、「全国均一価格」という表示がみられるようになってきている。

「ネットで『9万円』(火葬式のみ)と書いてあるのと、最寄りの葬儀社さんで『30万円』と言われるのとでは、どちらを選ぶでしょうか。しかし9万円のほうでは、まず『人件費』と『品質』が省略されていると考えていいでしょう」

実際、どんなケースでその“省略”が起き、どんな不便が発生してしまうのだろうか?

「たとえば、当社では火葬式の基本プランで『18万円』というものがございますが、この場合は、棺は8万円程度のものを入れさせていただきます。

しかし、ネットで『9~10万円』と書かれている場合は、棺にはおそらく2~3万円くらいしかかけていないと思われます」

是枝さんの小金井祭典での棺代「8万円」に対して、ネットは格安で「2~3万円」。棺はご遺体とともに「どうせ火葬してしまうんだから……」という考えもなくはないが、「棺の品質には、大きな差が出てくるものです」と是枝さんが言う。

「国内メーカーと外国メーカーで、まず違いが出ます。国内メーカーであればどこで製造されたかたどることができますが、外国メーカーだと追跡できない場合が出てくる。棺の建て付けが悪かったり、蓋がピッタリ閉まらない、目が痛くなる接着剤が使われている、などという場合もある。挙句には、森林破壊につながる伐採をされた木材のこともあるというんです」

製造者を追跡できない=それだけ責任の所在がハッキリしない商品となる。建て付けが悪いなどの棺に当たってしまった場合、故人が“安眠”できるものなのだろうか……。

お葬式を執り行おうとする遺族は、どうしても判断力が鈍りがち。送った後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することのないような選択を、いまのうちに考えておくことも大切かもしれない。

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