ひろゆきが教える「人の子育てに口を出す」人の対処法ベスト1
日本屈指のインフルエンサーであるひろゆき氏。彼が鋭く切り込む問題で最近注目を集めるテーマが「教育」だ。初の教育&子育て論本『僕が親ならこう育てるね』も続々重版し、話題を呼ぶなか、今回、ひろゆき氏が「他人の子育てに口を出す」日本の子育て環境について語る。
◆「日本は同調圧力が強い」は正確ではない
日本は「同調圧力が強い」と言われますが、正確には「同調圧力に屈する人が多い」だと思います。
アメリカでもフランスでも、他人のやることに「あーだ、こーだ」と口を出す人は存在します。でも、そうした場合、「あなたには関係ないでしょ」と言い返すのが普通です。
ところが、日本だと「言い返すのは礼儀がなっていない」とかいう謎の文化が存在し、間違っていると思っていても、なかなか言えずに従うことがあります。
◆頭の悪い同調圧力は、無視するのが一番
日本にも言論の自由はあるので、自分が思ったことを表明するのは自由です。しかし、それ以前に“頭の悪い人に従う必要はない”という至極当たり前のことがわかってない人もいるみたいですね。
この前、話題になった子ども用ハーネスの是非論もそうです。ハーネスは、子どもがいきなり車道に飛びだして事故が起きることを防いだり、いきなり走り出して迷子になったりすることを防ぐ目的があります。
誰しもがわかりそうな目的なのに、日本では「子どもをペットみたいに扱うのはどうなのか?」といったネガティブな意見が出てきます。
◆子どもの安全のためにハーネスを使うのは世界的な常識
日本では、保育園児数人を大きな台車に乗せて公園に向かう光景を目にすると思います。フランスでは全員を1本のヒモにくっつけて公園へ歩いて行く風景が見られます。
「車道は危ない」と伝えても衝動に駆られて飛び出す子どもはいますし、手を握るのを嫌がる子どももいるでしょう。子どもの安全のためにハーネスを使うのは、世界各国で見かける、当たり前の風景なのですね。
しかし、頭の悪い人は「言い聞かせれば、どんな子どもでも車道に飛び出さない」「手を握っていればおとなしくしている」と信じ、他人に主張してきます。当然のことながら子どもはそれぞれ性格が違いますし、何を言っても飛び出す子どもは飛び出します。
◆本当に優先すべきは、子どもの安全
一人ならまだしも複数人の子どもを育てている親はどうすればいいのでしょうか。昭和の時代と違って地域で子育てをする時代でもないので、昼間一人で所用のために、外出しなければいけない親だっていると思います。
赤ちゃんならオムツを替えなきゃいけないとき、もう一人の子どもから手を離さなければならない瞬間だってあるわけです。さらに、コンビニのレジ会計時、スーパーで買った帰り道、両手が塞がる瞬間はいくつもあります。
そうした想像もできない、頭の悪い人が子どもから手や目を離すことに小言を言い、ハーネスに苦言を呈するのはいかが、かと。
◆頭の悪い人は責任を取ってはくれない
頭の悪い人が頭の悪いことを言うのは、仕方ないと割り切るしかないと思っています。でも、「ハーネスをつけるな」という頭の悪い意見に従って、子どもが危険な目に遭うことは“仕方ない”では済みません。頭の悪い人は責任を取ってはくれませんし、後悔するのは自分とその子どもです。
だから、僕が親なら同調圧力に負けることなく、間違った意見を説得することもなく、言わせたままにして無視します。
本当に大切なことは、子どもの安全ですから。
【ひろゆき】
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。『僕が親ならこう育てるね』という初の子育て論本が発売。著者印税は児童養護施設へのパソコン寄贈に充てられる