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あなたは大丈夫? 境界性パーソナリティー障害を診断する9項目


人間関係のトラブルが絶えない、感情が激しい、自分のからだを傷つけてしまう。パーソナリティー障害は、感情や行動、認知などのパターンが著しく偏っているため、社会生活にうまく適応できない精神疾患だ。

 パーソナリティー障害は、感情や衝動などの傾向から10タイプに分類されるが、その中で重症度が高く、病院を受診する患者の6割以上を占めるのが、「境界性パーソナリティー障害(BPD)」だ。

 長年BPDの治療に携わってきた帝京大学病院の林直樹医師と、BPDの専門的な治療をおこなう黒田クリニック院長の黒田章史医師に、診断基準や原因などについて聞いた。

Q 境界性パーソナリティー障害の診断基準を教えてください。

A「アメリカ精神医学会の診断基準が、日本でも広く使われています。次の九つの項目のうち五つ以上当てはまればBPDと診断されます。

【1】人に見捨てられないように、なりふりかまわない行動をする
【2】対人関係が不安定で激しい
【3】不安定な自己像や自己認識が持続する
【4】自分を傷つける可能性がある衝動的な行為が二つ以上の領域にわたる。浪費や性行為、アルコールや薬物の乱用、過食など
【5】自殺のそぶりや自傷行為を繰り返す
【6】強いイライラや不機嫌など、気分や感情が短時間で変動する
【7】慢性的な虚無感がある
【8】不適切で激しい怒りを抑えられない
【9】ストレスによって妄想的な思い込みや自分の行動に記憶がないなどの解離性症状が一時的に起こる

 このような症状からもわかるように、BPDは普通の人にある特徴の著しく極端なものです。普通の人と連続性があるため、診断に迷うグレーゾーンが多く、通常の社会生活を送ることができる人も多くいます。

 しかし、他の精神疾患を引き起こす原因になっているなど、問題の大きい場合は治療対象となります」(林医師)

Q 境界性パーソナリティー障害の原因は何ですか?

A「最近の研究で、脳の働きに関わる遺伝的要因が約6割を占めることがわかってきました。衝動性を抑制するセロトニン系の機能的低下や前頭前皮質の活動低下などのさまざまな要因です。

 以前は、環境的な要因が強調され、家族の対応や養育環境が悪いなど、家族に原因を求める傾向がありましたが、今はこうした考えは支持されていません。

発症の道筋は単純ではなく、遺伝学的な基盤と環境が複雑に絡み合いながら発症します。家族を協力者として考えるほうが治療するうえで重要です」(黒田医師)

Q 本人に治療の意思がない場合はどうすればいいのですか?

A「BPDの患者は、治療への意欲に乏しい場合が少なくありません。衣食住が満ち足りると、自分でも何が困っているのかわからなくなってしまうのです。

 たとえば、必要以上のお小遣いをもらっている場合は制限するなど、周囲が下駄を履かせている部分を制限し、現実に直面することが先決です。社会に出る時期が早ければ早いほど、患者の可能性が制限されません」(黒田医師)
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