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感性が鈍くなったと感じたら「ゆっくり歩く」といい理由


他人と物理的・心理的な距離が広がり、「1億総孤独」といえる現代。他者に依存せず、「個」として自立するには、どうすればいいのでしょうか。

寺田倉庫の経営改革などを果たし、NHK「SWITCHインタビュー達人達」でコシノジュンコ氏と対談、著書『ぜんぶ、すてれば』は4万部を超えるベストセラーとなった「77歳・伝説の経営者」、中野善壽氏は、「孤独を生きることで、自分の感性を信じ、磨き抜くことができる」と語ります。

中野氏は孤児同然の幼少期を過ごし、孤独のなかを生きてきました。しかし、そこで自分の感性を磨き、「個」として自立していきます。社会に出てからは「孤独を武器」に、伊勢丹・鈴屋での新規事業展開や、台湾企業の経営者として数々の実績をあげてきたのです。

本連載では、中野氏の新刊『孤独からはじめよう』に掲載されている「他人に依存せず、自立して、素の自分をさらけ出して生きる」51の人生哲学から抜粋。「一人で生きるのが当たり前の時代」に肩肘を貼らず、自分に期待し、颯爽と人生を楽しむ考え方を紹介します。

五感のスイッチを入れ、ゆっくり歩く

「個」の感性を鍛える手っ取り早い方法を一つ。

見慣れた街並みをゆっくりと歩いてみることです。

現代人は、電車や自動車に乗ることに慣れて、自分の足で歩いて移動することをだんだんとしなくなっている。

高層マンションに住んでいると、ほとんど土地を感じないまま一日を過ごすこともあるでしょう。

地面に降り立って、ゆっくりと目の前を過ぎる風景を見渡しながら歩いてみると、それだけで思いがけない発見ができます。

「こんなところに、こんな店があったのか」という気づきが生活の楽しみを広げてくれるのはもちろん、もっと深く静かに耳を澄ますと、土地そのものが何かを語り始めることがあるのです。

僕が企業のリブランディングに携わるときも、必ず、その土地の声を聞くようにしてきました。

都会的な湾岸風景の中で水をそばに感じられる天王洲と、山と海がダイナミックに地形をつくった熱海では、土地から聞こえてくる声がまったく違うのです。

熱海では、手つかずのままだった山の奥まで二万八千歩近く、黙々と歩き、「この土地は、どう生かされると喜ぶのか」と、頭ではなく心に問いながら構想を深めました。

仕事を目的としなくても、僕は普段からよく歩きます。

トレーニングやストレッチをした後、高田馬場から天王洲まで、三時間くらいかけて歩くこともしょっちゅう。

坂道を上がったり下がったり。ふと小さな川が現れたり。

歩いてみると、土地の本来の姿が見えてきて面白い。

空気の温度や匂い、音、五感のスイッチを入れて、ゆっくりと歩くのがポイントです。

時間を気にして、息を切らして歩くようでは意味がないから、十分に時間のゆとりがあるときを選ぶのがいいと思います。

歩きながら気持ちのいい場所を探してみる

僕はかなり意識的に感性を鍛えてきたほうなので、土地のパワーに敏感です。

コンクリートに覆われた地面であっても、足の裏を通して磁力のようなものを感じられることもある。

なんとなく気のいい場所を見つけたら、僕は時間があれば近くの明るい感じがする神社にお参りをすることもあります。

ほど良い運動にもなって、感性も磨けるのだから一石二鳥。

いつも素通りしていた街並みを、歩くことから始めてみるのはいかがでしょうか。
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