声枯れ・胸焼けは「逆流性食道炎」かも……薬の服用と○○が有効
最近、声が枯れたり、喉が痛かったり、咳が止まらなかったり、胸焼けが気になったりしませんか? もし食後や起床時に症状が強いなら、逆流性食道炎・胃食道逆流症の可能性があります。
■喉や食道に、違和感はありませんか?
少し太り気味のAさんはよく食べよく呑む生活。カラオケが大好きです。健康診断でも引っかかったことはなくて健康には自信があります。しかし最近、いくつかの症状が気になっています。カラオケに行ってないのに声がかすれたりするのです。
以下のチェック項目で、あなたにも当てはまるものがありませんか?
・声がかすれる・滑りが悪い・高い声が出にくい
・喉に何かが詰まったり、引っかかったりした感じ
・喉がちくちくした感じ・イガイガした感じ・痛い
・物が飲み込みにくい・物を飲み込む時に痛い
・胸やけ・胸が痛い
・咳が続く
・嘔吐しそうになる
・口の中が酸っぱかったり・苦いことがある
Aさんの症状は声・喉・胸焼け・咳・口の中などで起きています。Aさんは、これらの症状が一日の中では、食後に強くなることに気がつきました。また起床時にも強くなることにも気がつきました。
これらの症状を引き起こすのが逆流性食道炎・胃食道逆流症です。
■原因:胃液の逆流で食道が溶けている!
胃には、食物を溜めて置く役割と、胃液中の胃酸で飲み込んだ食物中の細菌を殺す役割があります。
胃自体は粘液で守られているので大丈夫ですが、もし胃液が食道に逆流してしまうと、粘液で保護されていない食道は溶けてしまいます。逆流を防いでいる通常の機能がふとしたことで低下すると、胃液の逆流が起こってしまうのです。
酸性の胃液で溶けると食道の動きは悪くなり、場合によっては食道自体が狭くなってしまうこともあります。ですから胸焼けが起きたり、物が飲み込みにくくなったりするのです。
口の中が酸っぱく感じるのは、胃液の逆流が原因です。もし苦く感じるとしたら、十二指腸から苦味がある胆汁が胃に逆流し、それがさらに胃から口まで逆流したためと考えられます。
■食道のダメージは気管のダメージ
口とつながっている2つの管のうち、前側のものが気管、後ろ側のものが食道です。
実は、頸の中では気管と食道は別々ではなくて、1本の管を前と後ろに区切った形になっています。気管は軟骨でできていますが、食道と接している部分では軟骨はありません。ですから食道で異常が起こると、接している気管も影響を受けるのです。胃食道逆流症で気管までダメージを受けて咳が出るのは、このような体の仕組みが関係しています。
■さらに声帯までダメージを受けるわけ
声枯れが起きるのは、胃液が胃⇒食道⇒声帯と逆流した場合です。むせた時に急に声が出なくなることがありますね。これは胃液が声帯に作用したために起きる現象です。喉のいろいろな違和感も、胃液が喉に作用した影響と考えられます。
声枯れ・喉の異常が胸焼けなどの症状よりも強いことがあり、耳鼻咽喉科関係では、咽喉頭逆流症と呼んでいます。
■まずは薬物治療が有効
食道の内視鏡検査は、当然有効な方法です。薬物療法前にまずはこの検査をすべきという考えもありますが、内視鏡検査自体は苦痛を伴う検査ですし、通常検査待ちの時間もあります。
実は、逆流性食道炎において薬物治療をするのが診断にも役立ちます。逆流性食道炎の症状が強くなるのは胃液の逆流が多い時で、食後に症状が強くなります。また食事量が多いと胃液の分泌量も多くなるので症状が強くなります。胃酸の分泌を抑える薬の服薬を開始してから食後の症状が軽くなった場合は、胃食道逆流症の可能性が高いと診断されるのです。
■高い枕で症状軽減
座ったり立ったりしている時は、重力が働くので胃液の逆流が起きにくいのです。ところが横になると重力が働かないので胃液の逆流が起こりやすくなります。そのため起床時に症状は強くなります。
高い枕を使用すると頚から上への逆流が少なくなります。起床時の声枯れ・咳・喉の症状を軽くするには有効です。
■喉や食道に、違和感はありませんか?
少し太り気味のAさんはよく食べよく呑む生活。カラオケが大好きです。健康診断でも引っかかったことはなくて健康には自信があります。しかし最近、いくつかの症状が気になっています。カラオケに行ってないのに声がかすれたりするのです。
以下のチェック項目で、あなたにも当てはまるものがありませんか?
・声がかすれる・滑りが悪い・高い声が出にくい
・喉に何かが詰まったり、引っかかったりした感じ
・喉がちくちくした感じ・イガイガした感じ・痛い
・物が飲み込みにくい・物を飲み込む時に痛い
・胸やけ・胸が痛い
・咳が続く
・嘔吐しそうになる
・口の中が酸っぱかったり・苦いことがある
Aさんの症状は声・喉・胸焼け・咳・口の中などで起きています。Aさんは、これらの症状が一日の中では、食後に強くなることに気がつきました。また起床時にも強くなることにも気がつきました。
これらの症状を引き起こすのが逆流性食道炎・胃食道逆流症です。
■原因:胃液の逆流で食道が溶けている!
胃には、食物を溜めて置く役割と、胃液中の胃酸で飲み込んだ食物中の細菌を殺す役割があります。
胃自体は粘液で守られているので大丈夫ですが、もし胃液が食道に逆流してしまうと、粘液で保護されていない食道は溶けてしまいます。逆流を防いでいる通常の機能がふとしたことで低下すると、胃液の逆流が起こってしまうのです。
酸性の胃液で溶けると食道の動きは悪くなり、場合によっては食道自体が狭くなってしまうこともあります。ですから胸焼けが起きたり、物が飲み込みにくくなったりするのです。
口の中が酸っぱく感じるのは、胃液の逆流が原因です。もし苦く感じるとしたら、十二指腸から苦味がある胆汁が胃に逆流し、それがさらに胃から口まで逆流したためと考えられます。
■食道のダメージは気管のダメージ
口とつながっている2つの管のうち、前側のものが気管、後ろ側のものが食道です。
実は、頸の中では気管と食道は別々ではなくて、1本の管を前と後ろに区切った形になっています。気管は軟骨でできていますが、食道と接している部分では軟骨はありません。ですから食道で異常が起こると、接している気管も影響を受けるのです。胃食道逆流症で気管までダメージを受けて咳が出るのは、このような体の仕組みが関係しています。
■さらに声帯までダメージを受けるわけ
声枯れが起きるのは、胃液が胃⇒食道⇒声帯と逆流した場合です。むせた時に急に声が出なくなることがありますね。これは胃液が声帯に作用したために起きる現象です。喉のいろいろな違和感も、胃液が喉に作用した影響と考えられます。
声枯れ・喉の異常が胸焼けなどの症状よりも強いことがあり、耳鼻咽喉科関係では、咽喉頭逆流症と呼んでいます。
■まずは薬物治療が有効
食道の内視鏡検査は、当然有効な方法です。薬物療法前にまずはこの検査をすべきという考えもありますが、内視鏡検査自体は苦痛を伴う検査ですし、通常検査待ちの時間もあります。
実は、逆流性食道炎において薬物治療をするのが診断にも役立ちます。逆流性食道炎の症状が強くなるのは胃液の逆流が多い時で、食後に症状が強くなります。また食事量が多いと胃液の分泌量も多くなるので症状が強くなります。胃酸の分泌を抑える薬の服薬を開始してから食後の症状が軽くなった場合は、胃食道逆流症の可能性が高いと診断されるのです。
■高い枕で症状軽減
座ったり立ったりしている時は、重力が働くので胃液の逆流が起きにくいのです。ところが横になると重力が働かないので胃液の逆流が起こりやすくなります。そのため起床時に症状は強くなります。
高い枕を使用すると頚から上への逆流が少なくなります。起床時の声枯れ・咳・喉の症状を軽くするには有効です。
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