あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【デキる人の健康学】食欲ある高齢者は長生き!!
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【デキる人の健康学】食欲ある高齢者は長生き!!

中年期は食欲が亢進すると肥満や糖尿病、メタボリック症候群のような生活習慣病を招いてしまう。従って、中年期にはいかに食欲を抑えるかが重要な課題だ。

 しかし、高齢期になると事情は逆転するようだ。オーストラリアのモナッシュ大学と台湾国立防衛医科学センターの共同研究により、高齢期には食欲があるほど長生きの傾向が見られることが明らかになり話題を呼んでいる。

 マーク・ウオルクビスト博士らの研究チームは台湾に住む65歳以上の高齢者1856名を対象に1999年に食欲に関するアンケート調査を行い、その後9年間に渡り対象者の健康状態を追跡調査した。

 アンケート調査では、対象高齢者を食欲の低い群、中等度の群と食欲が高い群の3群に分類した。解析の結果、食欲の低い群の死亡率は食欲の高い群に比べて2倍以上高いことが分かった。

 咀嚼力の低下、薬の副作用、孤独感や抑うつなどの心理的要因や家族の状況などの環境要因も食欲に悪影響を及ぼすが、それらの要因を調整した(差し引いた)後も死亡率は1.5倍も高いことが明らかとなった。

 食欲のある高齢者は肉、魚、卵、野菜、果物の摂取量が多く、ビタミンB1、ナイアシン、鉄、リンなどの栄養素の摂取量が食欲が低い高齢者に比べて高かった。

 蛋白質、ビタミンやミネラルなどの高齢期に必要とされる栄養素摂取量と食欲は連動していて「高齢期の信頼できる健康長寿の予測因子」であるとウオルクビスト博士は主張する。

 介護現場をみても、自ら積極的に食べる要介護者は咀嚼力が強いだけでなく筋力も保たれ生活が自立する傾向がある。

特に夏の暑い時期には高齢者は食欲を失いがちだが、良質のタンパク質、野菜、果物をまんべんなく食べるなどの工夫をすることにより食欲を保つことが介護を予防して長生きをする秘訣のようだ。

■白澤卓二(しらさわ・たくじ) 1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。
1990年同大大学院医学研究科博士課程修了、医学博士。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て2007年より順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。日本テレビ系「世界一受けたい授業」など多数の番組に出演中。著書は「100歳までボケない101の方法」など100冊を超える。
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