あなたの健康はお金で買えますか・・・? 放っておくと認知症につながる場合も…「目と耳」の老化をくい止める「10の対策」打つ手がなくなる前に
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放っておくと認知症につながる場合も…「目と耳」の老化をくい止める「10の対策」打つ手がなくなる前に

打つ手がなくなる前に

何もない壁をまっすぐ見ながら、左、右と片目ずつ目隠ししてみてほしい。視野のどこかに歪んだところや、灰色がかってぼやけているところ、かすんでいるように感じるところはないだろうか。もしあるなら、緑内障の初期症状かもしれない。

70歳以上では8人に1人が患っている緑内障は、視神経が壊れていく病だ。ひとたび発症すると治す術はない。日本では年間およそ4万人が緑内障のために失明しているともいわれ、不安に思っている人も多いだろう。

「視野がはっきりと欠けてしまうと、かなり緑内障が進んでいる状態です。そうなったら、眼科では進行を止める治療しかできません。その前に日頃から、目をいたわる習慣を身につけるのが重要です」(二本松眼科病院の平松類氏)

緑内障の原因は、血流が悪くなるなどの理由で、眼球内部の水分がうまく循環・排出されないことによる「眼圧」の上昇だ。最近では、眼圧を下げるためのマッサージが話題になっているが、効果には個人差が大きい。それよりも目の疲れを防ぎ、長持ちさせることが先決といえる。

「まず見直したいのはテレビやスマホとの付き合い方です。画面を見ているときには、通常は1分間に20回程度しているまばたきが6回ほどに減って、目が乾いてしまいます。テレビやスマホを見るときはこまめにまばたきすることを意識してください。

また、上目遣いのときは下を見るときの倍近く目を見開くことになり、やはり目が乾いてしまう。寝る前などに仰向けになってスマホを眺めるのは控えましょう」(平松氏)

メガネ・老眼鏡との付き合い方にもコツがある。レンズをメガネ拭きやティッシュで毎日磨いていると、肉眼では見えない細かい傷がつき、知らず知らずのうちに目に負担をかけてしまう。汚れは流水ですすいで落とし、タオルなどで水気を取るようにしたほうがいい。

目の周りの血流が悪いと、眼球や視神経への栄養供給が滞ったり、老廃物の排出がうまくいかなくなったりして、眼圧が上がる原因になる。毎日ムリなくできるマッサージも試してみよう。

「太陽というこめかみのくぼみにあるツボや、眉頭にあるツボの攅竹、目頭のすぐ内側の睛明というツボをそれぞれ1分ほど、ゆっくり優しく押さえてください。また、手の親指の骨と人差し指の骨が合流する場所にある合谷というツボを押すのも、目の疲れに効果が期待できます」(平松氏)

さらに、習慣にしたいのが「ガボール・アイ」という目のエクササイズを一日3分、毎日行うことだ。アメリカのカリフォルニア大学やカンザス大学で行われた調査では、老眼の人がこのエクササイズを試したところ、平均で視力が0・3アップしたという。詳しい方法は図と解説を参照してほしい。

【図】「ガボール・アイ」の見方
© 現代ビジネス【図】「ガボール・アイ」の見方

意外かもしれないが、視力よりも「寿命」に大きく影響するのが聴力だ。聴力低下と耳鳴りは、高齢でのうつや認知症のリスクを高めることが知られている。特に認知症を患った人は発症から平均して7〜10年で亡くなっている。聴力を失うことは、寿命を失うのと同義だと考えたほうがいい。

聴力低下は、耳の奥の「内耳」に生えている、音を感じ取るセンサーにあたる微細な毛のような細胞「有毛細胞」が、加齢などで壊れていくことによって起こる。

ひとたび進行してしまうと、クスリでも手術でも治療することはできないので、聞こえなくなる前に食い止める策を打とう。

めまいと枕の関係

大きな音にさらされると、有毛細胞はすり減っていく。そのため、聞こえづらいからといってテレビの音量を上げると、耳への負担が増すうえ、小さな音を聞き取る力も衰えてしまう。メーカーにもよるが、音量を表す数値で25以上に設定している人はそれより下に下げるべきだろう。

また、すり減った有毛細胞の修復には約48時間かかるとされる。イヤホンやヘッドホンは連続1時間以上使わないようにし、週に最低1日は音楽を聴いたりテレビを見たりするのを控え、耳を休める日を設けることで、耳の老化を遅らせることができる。

一方、有毛細胞が「誤作動」することにより、本来は聞こえないはずの雑音が聞こえてしまう症状が耳鳴りの正体だ。

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© 現代ビジネスPhoto by iStock

耳鳴りは頭の中でだけ鳴っている音だから、周りが静かになると不快感が増し、症状が悪化してしまう。有効なのは、自宅で普段から川のせせらぎ音を収録したCDを流すことだ。

耳鳴りと同じくらいの大きさの音を聴き続けると、徐々に気にならなくなっていく。近年は、あえて小さな音で雑音を流してくれる耳鳴り治療用補聴器も普及しつつあるから、試してみるのもいい。

65歳以上の人の3割が悩まされているのがめまいだ。多くは、有毛細胞の上に載っている「耳石」という炭酸カルシウムでできた結晶が剥がれて、三半規管の中に入り込み動き回ることで起きる。

「めまいには、クスリがほとんど効きません。多くの患者さんで有効なのは低反発枕を使うのをやめて、高さのある枕に替えること。草むしりや畑仕事で長時間、前傾姿勢をとるのも控えたほうがいいでしょう」(横浜中央クリニックめまいメニエール病センター院長の高橋正紘氏)

塵も積もれば山となる。習慣をほんの少し見直すだけで、目と耳の「耐用期間」を、そして寿命を延ばすことができる。

現在は、60歳以上の3人に一人が睡眠について悩みを抱えているという。慢性的な睡眠不足は自律神経の働きを鈍らせ、生活習慣病の元凶となる。きちんと寝られないことが、様々な病気を招いてしまうのだ。後編記事『快適に眠るための「意外な裏ワザ」を大公開…!朝までぐっすりできる「10の健康法」』ではそんな睡眠不足に悩む人たちにうってつけの10の工夫をお伝えする。

『週刊現代』2022年5月14・21日号より

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