あなたの健康はお金で買えますか・・・? 機能性ヨーグルトが花盛りだが…血液型を選ぶ乳酸菌がある【血液型と病気】
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機能性ヨーグルトが花盛りだが…血液型を選ぶ乳酸菌がある【血液型と病気】

【血液型と病気】

腸内細菌と聞いて、すぐに思い付くのが乳酸菌やビフィズス菌です。善玉菌の代表格として、いまや「花粉症に効く」「大腸がんを予防する」「血糖値の上昇を抑える」「コレステロールや中性脂肪を下げる」など、目的に応じた機能性ヨーグルトまで売られるようになっています。

食べ物やサプリメントから取る乳酸菌やビフィズス菌は、まず胃で強力な胃酸(その実体は塩酸)にさらされるため、大半が死滅してしまいます。そのため最近では、胃酸に強い菌や、腸に達してから分解される製剤が商品化されています。しかし生きて腸に達しても、その大半は効率よく定着することができず、2週間ほどで便と一緒に排出されてしまうといわれています。

腸の常在菌の多くは、アドヘシン(接着タンパク質)などを備えており、それで腸粘膜上の組織血液型抗原やその他の糖鎖と結合することができます。乳酸菌やビフィズス菌も、腸粘膜に接着するためのアドヘシンやその他のタンパク質を持っています。しかし接着力が弱いため、発酵食品などで毎日補給しなければ、すぐに不足してしまうわけです。

今世紀に入ってから、より強力なアドヘシンを有する、つまりより強く腸内に定着してくれる乳酸菌やビフィズス菌を探索する試みが、大学や食品メーカー、製薬会社などで精力的に行われています。そうした研究の過程で、組織血液型抗原を認識する乳酸菌が見つかってきました。

とくに乳酸菌が持つ「GAPDH」と呼ばれるタンパク質に、注目が集まっています。このタンパク質は、ガラクトース(牛乳に含まれる糖の一種)などの分解に関係する酵素のひとつなのですが、それだけでなく粘膜の組織血液型抗原、とくにA抗原とB抗原を認識し、しっかりと結合する機能も持っていることが分かってきました。

この酵素の遺伝子を人工的に作って、GAPDHを持たない乳酸菌やビフィズス菌に組み込めば、さまざまな特性を持った菌を、効率よく腸内に定着させることができるかもしれません。またGAPDHを改良して、「A抗原だけ」あるいは「B抗原だけ」に結合するようにできるかもしれません。

A抗原は血液型A型の分泌型、B抗原は血液型B型の分泌型の人に発現しています。将来的には、それぞれの型に合ったヨーグルトやサプリメントを開発できるようになるかもしれない──そんな未来が少しずつ現実に近づいています。

(永田宏/長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授)
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