あなたの健康はお金で買えますか・・・? 虫垂を取ってはいけない? 実はおなかの健康に大きく貢献していたらしい
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虫垂を取ってはいけない? 実はおなかの健康に大きく貢献していたらしい

虫垂は、虫垂炎など悪さをするわりには有用な働きがないものとして、長年「無用の長物」の扱いを受けてきました。

 「虫垂炎」といえば、一般に「盲腸(炎)」と呼ばれる腹部救急疾患です。ときに腹膜炎や敗血症など重篤な合併症をきたす可能性があります。「それなら虫垂を早めに取ってしまった方がいいのでは」と思いませんか? ところが虫垂は重要な役割を担っていることが明らかになってきたのです。

 虫垂には、リンパ球がたくさん集合しているリンパ小節がたくさんあり、最近では、免疫に関与する働きが注目されてきています。体に必要ない組織と考えられてきた虫垂が、腸に免疫細胞を供給し、腸内細菌のバランスを保っていることを大阪大学の武田潔教授らのグループが明らかにしたのです。

 武田教授は「腸内細菌のバランスが悪くなると食中毒も起こしやすい。虫垂をむやみに取らない方が良い」と話しています。腸内細菌の乱れが炎症性腸疾患や過敏性腸症候群などの原因としてもクローズアップされてきています。

虫垂が腸内細菌のバランスを保っているのであれば、これまで考えられてきたような「無用の長物」ではなく、実際は大きな役割を果たしている「無用の用」であると言えるでしょう。

 実は人間にとって有益な働きをしていた虫垂ですが、気になるのは突然襲ってくる虫垂炎。原因、症状とともに解説していきましょう。

■盲腸と虫垂は違う?

 虫垂は右下腹部にあります。大腸の一部で盲腸からぶら下がっていて、長さは5~10cm、太さは0.5~1cmほどです。まるで芋虫がぶら下がっているような形なので、「虫様突起」もしくは「虫垂」と呼ばれています。盲腸は小腸と大腸の移行部にある袋状の部分です。盲腸と虫垂は別モノなのです。

 その虫垂が化膿性炎症を起こした状態が虫垂炎です。原因は、細菌説、アレルギー説、ウイルス説などがありますが、明確にはされていません。虫垂の中に便の塊(糞石)などが詰まったり、リンパ濾胞の増生などにより、虫垂根部が狭窄または閉塞して感染を起こすことで虫垂炎を発症すると考えられています。

■7%の人が発症する

 虫垂炎の症状は、胃やへその周りの痛みから始まり、徐々に右下腹部へ移動する「疼痛の移動」が特徴的。消化管の収縮、伸展、けいれん、拡張などによって起こる内臓痛は、痛みの部位が明確でなく、胃やへその周りを中心としたお腹全体の鈍痛となります。

お腹全体の鈍痛(内臓痛)から炎症が腹膜まで波及すると、右下腹部の限局性の鋭利な痛み(体性痛)へと変化していきます。吐き気や嘔吐、発熱などの症状も多く認めます。

 虫垂炎は、手術の対象となる腹部救急疾患の中で最も頻度の高い疾患の一つです。一生の間に7%の人が発症する可能性があります。10~30歳に多くみられ、男女差はありません。適切な処置をしないと、腹膜炎や敗血症など重篤な合併症を起こすことがあります。
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