あなたの健康はお金で買えますか・・・? 大腸がん立体画像検査…痛みなく 全方向から観察
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大腸がん立体画像検査…痛みなく 全方向から観察

発症者と死亡者が共に多い大腸がん。早期発見が重要だが、肛門から入れる内視鏡検査に抵抗がある人は多い。

そこで開発されたのが、画像検査機器を用いた大腸がん立体画像検査「CTコロノグラフィー」。大腸に便が残っていても検査できるなど利点が多い。

 国立がん研究センターの2015年がん統計予測によると、大腸がんの年間発症者数は約13万5000人。がんの中で最も多い。

 大腸がん検診は、便潜血検査が広く行われ、陽性になると内視鏡検査を勧められる。だが、内視鏡を肛門から入れる恥ずかしさや、検査中の痛みなどを恐れ、受診をためらう人が多い。

その結果、がんが進行し、発見時には肝臓や肺に転移している例が少なくない。

 課題解消のため、国立がん研究センター中央病院放射線診断科医長の飯沼元さんらは「CTコロノグラフィー(CTによる大腸の撮影法)」の研究を進めた。

 高精度のCTで、縦35センチの範囲の下腹部を撮影。0・5ミリ間隔の輪切り画像を約8秒間に700枚撮影し、重ね合わせて立体画像を作る。体勢により腸の見え方が変わるため、うつぶせとあおむけで2回撮り、2種類の立体画像を作成する。

 検査中、腸管を膨らませるため肛門から炭酸ガスを入れるが、注入量は、痛みが出ないように自動調整される。検査後、ガスはすぐに腸管に吸収される。

 立体画像は、あらゆる方向から様々な倍率で観察できる。腸管をウナギのかば焼きのように開いて見たり、腸内のヒダを左や右に倒したりすることもできる。

 立体画像検査は、検査前の準備も楽に済む。内視鏡検査では、前日から食物繊維を含む食品を控え、当日は2リットルの下剤を飲み干して排便する。

 これに対し、同センターで立体画像検査を受ける場合は、前日の食事として、液状になりやすい専用のレトルト親子丼などが用意される。多量の下剤は必要なく、前夜に少量の下剤を飲み、翌朝に排便する。

前日からの食事の際、便の部分を画像上、白く写せる薬を少量服用すれば、画像処理で、この部分を除去することができる。残便があっても検査が可能だ。

 同病院は昨年5月から大腸がん検診に導入。約1300人が検査を受け、約2%に大腸がんが見つかった。画像には肝臓や腎臓なども写るので、他の臓器の病気が見つかることもある。

 検診の場合、同病院では5万円かかるが、便潜血検査が陽性の人は健康保険を使える。既に100以上の医療機関がこの検査に必要な機器を備えている。

 課題もある。早期発見が期待できるのは、隆起したポリープ型の大腸がんで、平らな大腸がんは苦手だ。平らながんに対しても、検査精度を上げる研究が続いている。

 放射線の被曝(ひばく)も心配になるが、飯沼さんは「大腸の画像検査にはバリウムとエックス線を用いる方法もあるが、立体画像検査の最新機器は、その3分の1の被曝量に抑えられる」と説明。

「この検査は画像を正確に診断する技術も重要。講習会を充実させ、優秀な診断医を育成したい」と話す。
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