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【今日のストレス 明日の病気】“慢性前立腺炎”に注意! 鬱症状を併発する可能性も※圧倒的に“座り仕事”の人に多い病気。


鬱症状が泌尿器絡みの症状を引き起こすことはよく知られている。EDなどはまさにその代表格。ところが、泌尿器絡みの病気が鬱症状を引き起こすこともあるのだ。「慢性前立腺炎」という病気。30~40代に増えているという。

 Hさん(41)は1年ほど前、不眠に悩まされていた。日中は集中力も出ず、だるさが抜けない。心療内科で精神安定剤や睡眠導入剤を処方してもらっていた。

 そうこうするうちに、脚の付け根の「そけい部」に痛みを感じるようになった。

消化器科を受診したが、そけいヘルニアではなかった。「もしかしたら」と泌尿器科に紹介され、検査の結果、ようやく「慢性前立腺炎」との確定診断を得た。しかも、それまでの鬱症状も、この前立腺炎が原因の可能性があるというのだ。

 「慢性前立腺炎は、圧倒的に“座り仕事”の人に多い病気。長時間、座り続けることで前立腺が圧迫され、血流が悪化して炎症を起こします」と語るのは、飯田橋中村クリニック院長で泌尿器科医の中村剛医師。

 陰嚢と肛門の間辺りに鈍い痛みや重さを感じることが多いが、病気が進展するとHさんのように症状がそけい部や脚に広がることもあるという。

 しかもこの病気、単に前立腺の症状だけにとどまらず、精神的な症状に発展することもある。

 「前立腺関連疼痛(とうつう)症候群と呼ばれるもので、いわゆる“鬱”の症状を併発することがあり、心理テストから前立腺炎が見つかることもある」と中村医師。持続する不快な症状が、徐々にメンタル面にダメージを与えていくのだ。

 治療法は前立腺炎の治療に準じる。菌があれば抗生物質で排除。中村医師のクリニックでは、生薬なども効果的に用いた治療が行われる。

 「アメリカなどでは“射精をすると効果がある”という意見もあります。ただ、射精をすれば治るというものではなく、“しないよりはしたほうがいい”といった程度」(中村医師)

 Hさんがせっせと射精に励んだかどうかは不明だが、前立腺炎の治療が功を奏して、今では睡眠薬ナシで眠れるようになったという。

 座り仕事の皆さん、くれぐれもご用心を。
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