あなたの健康はお金で買えますか・・・? 「心の老い」に気をつけよう「続・孤独死」残酷物語 最良の「かかりつけ医」の選び方 まず医者の人間性をチェック、信頼できると判断したらきちんと申し出る
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「心の老い」に気をつけよう「続・孤独死」残酷物語 最良の「かかりつけ医」の選び方 まず医者の人間性をチェック、信頼できると判断したらきちんと申し出る

人間誰しも、最終的にはたった1人で死んでいきます。子供が独立・別居し、配偶者に先立たれれば1人暮らし、いわゆる「独居老人」になり、看取ってくれる人がいないという「看取り難民」になります。現在、高齢者の5人に1人が1人暮らしですから、長生きすればするほど「孤独死」は避けられません。

看取り難民が孤独死しないためにできることは、2つしかありません。1つは地域社会とつながりを持ち続けること。もう1つは継続的に健康状態を診てくれ、死亡診断書を書いてくれる「かかりつけ医」を持つことです。

年を取るほど、病院に行く機会が増えます。しかも、そのときどきの病気で診療科を受診すると、だんだん行く病院が増えてしまいます。たとえば、高血圧だと循環器内科、血糖値が高いと内分泌代謝内科や糖尿病内科、頻尿だと泌尿器科といった具合です。

これは、現代の医学が臓器別の診療を基本としているので仕方ないことですが、健康面でも金銭面でも負担が大きすぎます。病院をはしごすれば、それぞれで検査を受け薬をもらいます。そんなこんなで10種類以上も薬を飲んでいる人がいます。また、たとえば高血圧だとコレステロールを下げる薬を出しますが、飲みすぎると免疫機能が衰え、感染症にかかりやすくなります。もし、がんを持っていたら進行が早くなります。

そこで、ともかく、なにか症状が出たらすぐに行けて、長年にわたって診てもらえる医者が必要です。いわゆる、近所の病院(町医者)に診てもらえる状況をつくっておくのです。

「かかりつけ医」と「主治医」は別と考えるべきです。日本の診療科別医療システムでは、主治医は、患者のある特定の疾患を診る医者です。たとえば糖尿病と診断されて治療に入ると、担当してくれる医者ができます。その医者が主治医です。主治医は担当外は診ることができないし、診てくれません。

たとえば、ある糖尿病患者は、長年専門病院に通院していました。ところが、不調を訴えたにもかかわらず、担当医はなにもしてくれなかったので、大病院で検査を受けたところ、末期の胃がんと診断されたのです。手遅れでした。遺族は「ずっと同じ医者にかかり主治医だと思っていたのに納得がいかない」と訴えましたが、取り返しはつきません。

私の家は大阪で代々続いた医者の家で、父は典型的な町医者でした。近所の患者ばかり診て、呼ばれれば往診に行っていました。患者から見れば父は「かかりつけ医」でした。一時、私は、細川護熙首相(当時)から「主治医」と呼ばれ、定期的に診断に行き、必要とあれば専門医を紹介していました。しかし、これはどう見ても「主治医」ではなく「かかりつけ医」で、医療アドバイザーです。

年を取るほど、人間は、健康面において個人差が大きくなります。かかる病気も違います。同じ薬を飲んでも効く人と効かない人がいます。

近年は、その人にあった個別化医療が進んでいます。「オーダーメイド医療」「テーラーメイド医療」などと呼ばれています。かかりつけ医を選ぶなら、まずこういうところがいいでしょう。

検査してすぐ薬を出す。数値ばかりにこだわる。看護師の入れ替わりが激しい。こういうところは避けるべきです。ネットより、口コミのほうが信用できます。

私は、まず医者の人間性をチェックし、信頼できると判断したら、きちんと「私と私の家族の医療問題について、相談に乗ってくれますか?」と申し出ることを勧めています。「はい」と答えてくれる医者が、最良の「かかりつけ医」です。 (あすにつづく)

■富家孝(ふけ・たかし) 医師、ジャーナリスト。1972年東京慈恵会医科大学卒業。病院経営、日本女子体育大学助教授、新日本プロレスリングドクターなど経験。「不要なクスリ 無用な手術」(講談社)ほか著書計67冊。
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