あなたの健康はお金で買えますか・・・? ピロリ菌の除菌後も残る胃がんの無視できないリスク 東海大学医学部・古賀泰裕客員教授がプロバイオティクスシンポジウムで講演
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ピロリ菌の除菌後も残る胃がんの無視できないリスク 東海大学医学部・古賀泰裕客員教授がプロバイオティクスシンポジウムで講演

ピロリ菌が胃がんのリスクであることは広く認知され、ピロリ菌が発見された場合、抗生物質による除菌を行うことが一般化している。しかし、このほど都内で開催されたプロバイオティクスシンポジウムの講演で、除菌後にも無視できないほどのリスクが残ることが明らかになった。

この日は腸内細菌と脳腸相関など8つのテーマで講演が行われたが、「胃細菌群集の除菌後胃がん発生への関与」と題して、ピロリ菌除菌後の胃がんリスクについて講演したのは、日本プロバイオティクス学会理事長で東海大学医学部消化器内科の古賀泰裕客員教授。ピロリ菌の除菌後には、口腔内常在細菌が胃に流入し、その中のグラム陰性菌がピロリ菌にとって代わり新たな胃がんのリスクになるという。

古賀氏によると、ピロリ菌感染によって萎縮性胃炎を発症している場合には、萎縮性胃炎によって胃酸分泌細胞が減少しているため、胃液の酸性度が低下し、グラム陰性菌にとって好環境となるという。

「グラム陰性菌の増殖に伴いLPS(リポ多糖)活性は活発になります。LPS活性は強酸性下では低く、弱酸性下で活発になり、炎症を惹起し、発がんの促進やがん細胞転移を引き起こすことが予想されます。また、萎縮性胃炎そのものが胃がんのリスクになります」

一般にピロリ菌感染に伴う症状では胃酸過多になり、胃酸分泌抑制作用を持つPPI(プロトンポンプ阻害薬)という薬を服用している患者も多い。しかし、ピロリ菌除菌後に胃酸を抑えることは慎重になる必要があるようだ。

「除菌後には胃酸を復活させることが重要であり、PPIの服用は医師の判断のもと慎重に行ってほしいと思います」

これまで古賀氏は安全にピロリ菌を抑制し、胃がん発症のリスクを下げる方法はないかと研究を重ねた結果、数千種類以上の乳酸菌からLG21乳酸菌に行き着いた。

「われわれの研究の結果、LG21乳酸菌は耐酸性に優れていることが証明されました。PH2の人工胃液の中で、腸で働くプロバイオティクスとして使用されている一般の乳酸菌は2時間で死滅したのに対し、LG21乳酸菌は半数以上が生存していました。また、LG21乳酸菌とピロリ菌を共培養するとLG21乳酸菌がピロリ菌を溶菌し殺菌していくことが判明しました」

こういった研究の結果から、LG21乳酸菌を含むヨーグルトの摂取は非常に有益であると考えられる。

「ピロリ菌感染などを原因とする萎縮性胃炎などで胃液の酸性度が低下し、LPS活性が活発になった患者が、LG21乳酸菌入りヨーグルトを継続的に摂取することで胃酸の酸性度を上げ、LPS活性を下げることで胃がんのリスクを軽減できる可能性が期待できると考えます」
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