あなたの健康はお金で買えますか・・・? 『Dr.倫太郎』にも登場した「演技性パーソナリティ障害」とは?【後編】
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『Dr.倫太郎』にも登場した「演技性パーソナリティ障害」とは?【後編】

大げさで芝居がかった行動や、ヒステリックな面を持つことなどから、人間関係が表面的になり、社会生活が困難になる場合もあるといわれる「演技性パーソナリティ障害」。

5月6日放送のテレビドラマ『Dr.倫太郎』第4話でも、この「心の病」が物語のカギとして登場していました。この記事では実際の例をもとに、実は身近なこの「心の病」について解説していきます。

◆友人の前から姿を消す
小さな劇団で舞台女優をしていたTさん(仮名・25歳)から、「手首を切った」という連絡を受けた友人のKさん(仮名・24歳)。

しかし、KさんがTさんの部屋に駆けつけてみると、苦しそうな顔をして倒れているTさんのどこにも傷口や血を流した形跡は見当たりません。Tさんは疎遠になりつつある友人の注意を惹くために、大げさな「自殺未遂」の演技をしてみせたのでした。

周囲の関心を惹くためにウソをつき、演技をしつづけるTさんの行動は「演技性パーソナリティ障害」にあてはまるものでしたが、Tさんの周囲にはこの人格障害に関しての知識や情報を持つ人物がいなかったため、Tさんの行動は極めて不可解なものと受け取られていたようです。

そのため、Tさんには浅いつきあいの「知り合い」はたくさんいても、本音で話せる友人はほとんどいませんでした。

その後もTさんは、数少ない友人のひとりであるKさんに対して、会うたびに「結婚するからパーティーの幹事をしてほしい」「海外に就職が決まった」などという話を繰り返していました。

しかし、どれも現実になることはなく、やがてTさんはKさんの前からも姿を消してしまうのでした。

◆人間関係が続かない
Tさんの例にもみられるように、演技性パーソナリティ障害を持つ人には、「継続的な人間関係」を築きにくいという特徴があります。その原因としては、人前で「ウソ」をつきつづけるため、それがバレることで人間関係が破綻したり、ヒステリックな言動で周囲と対立したりといったことがあげられるようです。

上記のTさんの場合は、人間関係が破綻しそうになると自ら関係を絶ち、新しい場所でゼロから人間関係をやりなおす、というパターンを繰り返していました。

◆仮面を剥がしてはいけない?
『Dr.倫太郎』では、演技性パーソナリティ障害の人格を「ライチ」に例えていましたが、ストレスに極端に弱い面があるのもこの「心の病」の特徴です。

ドラマでも語られていたように、その弱くてもろい内面(=ライチの中身)を守るためにまとっている固い殻が「ウソ」や「演技」「見栄」などであるともいえるでしょう。

そのため、演技性パーソナリティ障害を持つ人は、こうした「身を守るための仮面」を剥がされそうになったとき、過剰にヒステリックになったり、攻撃的になったりする場合もあるようです。

この人格障害を持つ人にとっては、「ウソを指摘して、真実を暴く」行為がプラスにならないことが多いのも事実なのです。

◆「社会に適応できているか」という基準
さまざまなパーソナリティ障害(人格障害)を判断する際、特に重要になってくるのが、「社会に適応できているか?」「本人がそのことで悩んでいるか?」という2点です。

つまり、ウソが多かったり、注目を集めていないと不機嫌になったりという行動が目立っていたとしても、本人が社会に適応できており、「生きづらさ」などの問題を抱えていなければ、特に治療の必要はないともいえるでしょう。

実際、芸能人や小説家、あるいは水商売の世界など、多かれ少なかれこうした傾向を持つ人が活躍する業界もあるようです。

しかし、たとえば「見栄を張るためにブランド品を買いつづける」などの行為で経済的に追いつめられたり、人間関係が築けないために仕事を続けられなかったり、といった問題が生じている場合には専門医の受診が必要かもしれません。

◆「否定しない」「振りまわされない」
演技性パーソナリティ障害の背景には「相手の注意や愛情を自分に向けたい」という欲求が隠れているといわれていますが、この人格障害を持つ本人はそのことに無自覚な場合がほとんどです。

そこで、周囲の接し方としては、それが「愛情を求める行為」であることを認識したうえで、相手のペースに振りまわされないようにすることが大切といえるでしょう。

この人格障害に関しては、ウソや演技を否定することは攻撃性やヒステリーを助長し、また相手のウソや見栄に同調してほめることも。

行為のエスカレートを招く可能性があるため、あくまで「相手の現実的な行動に焦点をあわせて判断・評価をする」というつきあい方が必要とされるようです。

※記事中のエピソードは実話をもとに構成・脚色を加えたフィクションであり、実在の人物・団体とはいっさい関係がありません。
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