重要な働きを担う臓器の位置やサイズ、知ってる? 「内臓美容」で健やか美をGET!
健康こそが最高の美容法! 内臓美容をクローズアップ
肌や髪、いきいきとした表情――目に見える美しさは健康な体があってこそ。「MAQUIA」5月号では、何年先もぶれない美を手に入れるための“内臓美容”にクローズアップ。まずは、重要な働きを担う5つの臓器についておさらい!
とくに重要な5つの臓器で健やか美をGET
健康だけでなく美容にも関係のある臓器をピックアップ。それぞれの状態が整っているのが理想。
臓器の位置やサイズ・働きを知る
Point! 臓器を意識するために働きを知ろう 体の中で黙々と働いているのにその位置や働きを知らないことも。まずは基本的なことから復習を。 【肺】 心臓を挟むように左右の胸にひとつずつある。肺の中には左右に分かれた気管支があり、さらにそこから細かく枝分かれし、その先には肺胞という小さな袋がブドウのようについている。
◆肺の働き 呼吸によって体内に取り入れた酸素と、いらなくなった二酸化炭素を交換して体外に出す“ガス交換”がもっとも大きな働き。それ以外にも、ガス交換のために換気したり、酸素と一緒に入ってしまう病原体などから防御する働きも。 【肝臓】 横隔膜の真下にあり、肋骨に守られるように左右に大きく広がる。体内で最大の内臓で、成人女性で重さは約1.2kg。牛や豚と同様、赤黒くてツヤがあり、充満した血液の色をしている。
◆肝臓の働き 食べ物から取り入れた栄養素はそのまま利用できないので、肝臓で利用しやすい物質に変えられる。この“代謝”という働きに加え、アルコールなどを無害化する“解毒”、“胆汁の生成”というおもに3つの機能を肝臓が担う。 【腸】 胃から続くのが小腸で長さは約6メートル。内側はひだになっており、表面積はテニスコート約1面分とも。小腸の先でつながっているのが大腸。長さ約1.5メートルで小腸よりも太い。
◆腸の働き 胃で消化された食べ物が小腸でさらに消化され、液状に。約7時間かけて栄養分を吸収する。その残りが大腸へ送られ、水とミネラルを吸収して便をつくる。便が肛門直前の直腸に運ばれると脳にサインが送られ、便意が起こる。 【腎臓】 腰よりやや上の背中側に、背骨を挟んで左右ひとつずつあるそら豆のような形をした臓器。大きさは手のにぎりこぶし大ほど。心臓から送り出される血液の約4分の1がここに流れ込む。
◆腎臓の働き 血液をろ過して、老廃物や余分な塩分を尿として体の外へ排出する働きがある。そのほかにも、水分量やミネラルなどのイオンバランス、血圧の調整、赤血球を増やすホルモンや強い骨を作るなど、体を維持するのに欠かせない。 【子宮・卵巣】 子宮は洋なしを逆さにしたような形の筋肉でできた臓器。鶏卵大で骨盤のほぼ真ん中に収まる。卵巣はうずら卵大で子宮の両側にぶら下がるようにある。ひとつ失っても機能は変わらない。
◆子宮・卵巣の働き 卵巣は妊娠に備えて、卵子のもとになる原始卵胞を胎児の時から持っている。女性ホルモンの分泌も行うため、体調の変化なども含めて女性の一生に大きく関わる。
一方、子宮は着床した受精卵を育てる場所で、妊娠中は胎児の部屋に。 MAQUIA 5月号 イラスト/徳丸ゆう 取材・文/中木 純〈デジタルライツ〉 構成/萩原有紀(MAQUIA)