あなたの健康はお金で買えますか・・・? 血糖値を測るとき、何に気をつければいいの?
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血糖値を測るとき、何に気をつければいいの?

血糖自己測定を行っていますがヘモグロビンA1cが改善しません。 (2型糖尿病、43歳、男性)

【回答】血糖自己測定(SMBG= Self Monitoring of Blood Glucose)とは患者さんが自分で血糖測定を行うことです。これによって長期間の良好なコントロールがしやすくなります。インスリン治療中の患者さんでは、担当医が必要だと判断した場合、健康保険によって血糖測定器やセンサーなどの必要物品、消耗品が支給されます。

測定回数は1カ月最大で、2型糖尿病患者さんの場合は60回、1型糖尿病患者さんの場合は120回です。朝食前血糖は毎日測りましょう。朝食前血糖が高い場合、前日の夕食の内容、特に脂っこいおかずやデザート、フルーツの量の見直しに役立ててください。
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■ 1日の血糖値の動きを知る

 良い血糖コントロールを得るためには、1日の血糖値がどのように変化するのかをつかむことが大切です。教育入院を経験したことのある方でしたら、看護師さんが1日に6~7回採血して1日の血糖値の変化を調べたことがあると思います。

「血糖日内変動検査」と呼ばれているものですが、SMBGをすることによって、これを在宅で調べられます。測定する時間は、朝昼夕の3食それぞれの食前30分と、食後1.5~2時間です。1カ月に1回、多くても2回で十分です。結果を担当医と一緒に分析してみてください。

■ 低血糖かな? と思ったとき、体調不良のとき

 体調がわるいときには、SMBGが必要です。低血糖かな? と感じたとき、手元に血糖自己測定器があれば、ブドウ糖を飲む前に測定してください。以前、めまいを感じるたびに低血糖だと思ってあめをなめていた方がいましたが、話をよく聞くと、その方がめまいを感じたときには食後1~2時間という低血糖の起きにくい時間帯も含まれていました。

 そこでSMBGをしてもらうと、低血糖ではなかったことが分かりました。低血糖ではないときにあめをなめて、そのたびに血糖値を上げてコントロールをわるくしていたのです。

 また、発熱しているとき、おなかの調子がわるくて食欲のないときには、インスリンを注射するかどうか迷うこともあります。このようなときも、SMBGです。「さかえ」2015年11月号でも紹介した「シックデイ・ルール」で対処してください。どうしたらいいかと困ったときには、遠慮なく病院に電話をして症状と測定結果を報告し、指示をもらいましょう。

■ SMBGのコツと注意点

 使用前には指を清潔にします。「酒精(アルコール)綿で拭くからいい」と考える方が多いと思いますが、正しく測定するには流水で手を洗うことが一番です。果物を触った手で測ると高値となることなどにも、注意が必要です。血液の出のわるい方では、お湯で手を洗うことによって血液の循環を良くする効果もあります。

 また、指に穿刺(せんし)した後に強く搾るということを毎日続けていると、やがて指の皮膚が厚くなって血液の出がわるくなります。穿刺したら指の付け根から指先へ、ゆっくりと軽くさすることによって、血液がよく出ます。大きな血液の滴が作れないと血糖値は誤って低く測定されます(図)。

■ 測定前に血糖値を予測してみましょう

 毎日5回も6回も血糖値を測る方がいますが、実際のヘモグロビンA1cはあまり良くないようです。血糖値を見てから「さあどうしよう?」と考えるのではなく、「これから運動すると、2時間後には血糖値がこのくらいになるはずだ」などと予測することがポイントです。

低血糖が予測されるときには、前もって1単位(牛乳200mL、6Pチーズ1個、笹かまぼこ2枚など)の補食をします。低血糖になってからブドウ糖を飲むよりも、ヘモグロビンA1cは低下するはずです。予測値が正しかったかどうかはSMBGで確認しますが、続けていくうちに、きっと当たるようになりますよ。

東北労災病院副院長
赤井裕輝(あかい・ひろあき)
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