あなたの健康はお金で買えますか・・・? 日増しにひどくなるDV…相談窓口へ【実録・「うつ」と「アルコール依存」:その6】
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日増しにひどくなるDV…相談窓口へ【実録・「うつ」と「アルコール依存」:その6】

お互いがそれぞれの疾患に影響する可能性が高いといわれている「うつ」と「アルコール依存」。

アルコールの摂取は「うつ」を悪化させることが指摘されていますが、アルコール依存症が原因で「うつ」を発症してしまうケースや、その逆に「うつ病」が原因でアルコールにのめりこんでしまうケースも多くみられるようです。

また、2013年に自殺をしたアメリカの人気俳優ロビン・ウィリアムズさんも、長年のあいだアルコール依存症と重度のうつ病に苦しんでいたことが知られています。

このシリーズでは、実話をもとに「うつ」と「アルコール依存」、そしてそれらが原因で家庭内に起こるケースも多いDVやモラハラ、共依存といった問題について掘り下げていきます。

◆「どこにも居場所がない」
(前回からの続き)

旧知の耳鼻咽喉科で向精神薬を処方されたSさん(仮名・当時32歳)は、薬の服用を続けるうちに、飲酒時に記憶を頻繁に失くしたり、感情のコントロールができなくなったりという症状が出たことから、「処方された薬が合っていない」と考えて心療内科を受診しました。

しかし、そこでSさんを待っていたのは、「(デタラメな薬の服用で症状をこじらせた患者は)ウチでは診察できない」という医師の言葉でした。

医師の言葉にショックを受けたSさんは、お酒を飲んでいないときには「自分には居場所がない」といって泣いたり、「死にたい」と口にしたりすることが多くなり、飲酒時のDV行為もエスカレートしていきました。

◆夫に内緒でDV相談窓口へ
そんな毎日に、Sさんの妻であるKさん(仮名・当時29歳)は大変な不安とストレスを感じていました。

Sさんは、Kさんに手をあげるようなことはありませんでしたが、酔っぱらうとラジカセを投げつけたり、イスを床に叩きつけたりといった行為はしょっちゅうでした。

Kさんは、「もしあれが私に当たっていたら…」という恐怖と、「いつか自分も殴られるかも」という不安におびえて暮らしていました。

ある日、Kさんは意を決して、親しい友人にSさんのことを電話で打ちあけました。これまではSさんの手前もあり、まわりに家庭のことを相談することができなかったのですが、Kさんの精神状態も限界にきていました。

電話で話を聞いたKさんの友人は、Kさんのことをとても心配し、Kさんに行政のDV相談窓口に行くことを勧めたのでした。

◆「お酒をきっぱりやめない限り、問題は解決しない」
DV相談窓口に電話して家庭の状況をひととおり伝えたKさんは、予約をして相談センターに出かけていくことになりました。

地域のDV相談センターは、『女性センター』といわれる建物の中にありましたが、受付で名前を伝え、カメラ越しに確認を受けてからでないと部屋に入れません。これはセンターが「DV被害者の一時避難所」にもなっているからとのことでした。

相談室に入ると、2人の女性相談員がKさんを出迎えました。Kさんの話を聞いた2人の相談員は、Sさんの行為が悪質なDVであることや、このままDVが続くようであれば、KさんはSさんから離れる必要があることなどをKさんに伝えました。

そして、2人の相談員のうち、ベテランらしい女性が意外なことを言いました。
それは、Sさんが「アルコール依存症」だということです。

相談員の女性は、「お酒をきっぱりやめない限り、問題は解決しないと思います」と、Kさんに告げるのでした。
(次回に続く)

参考:全国の配偶者暴力相談支援センター一覧(内閣府)
http://www.gender.go.jp/e-vaw/soudankikan/pdf/center.pdf

※本文は実話をもとに脚色を交えて構成しています。実在の人物・団体とはいっさい関係がありません。
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