あなたの健康はお金で買えますか・・・? どうして内視鏡検査の前にお酒を飲んだらいけないの? 検査後、いつから飲んでいい?
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どうして内視鏡検査の前にお酒を飲んだらいけないの? 検査後、いつから飲んでいい?

内視鏡検査前の食事制限は必須ですが、お茶などの飲み物に関しては特段の制限を設けていないことが多いようです。おそらく、検査の妨げとなる固形物が含まれていないからでしょう。であれば、「お酒」は一体どうなのかが気になります。気になる疑問を「にしむら内科クリニック」の西村先生に問いかけてみました。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

理想はNGだが、1杯程度なら許容範囲内
編集部:
内視鏡検査前って、食事に限らず飲酒もNGですよね?

西村先生:
あくまで個人的な意見ですが、完全にNGとは考えていません。検査前日の緊張をほぐす意味でも、例えば「350mlのビール1缶」くらいの飲酒は差し支えないと思っています。ただし、翌日の検査時に気分が悪くなるほど飲酒をするのは控えてください。とくに経口胃腸内視鏡検査では、嗚咽(おえつ)反応を伴うことがあります。

編集部:
お酒を飲むと血流がよくなって、ポリープ切除後の出血を止まりにくくさせると聞きます。

西村先生:
その可能性はあります。やはり、アルコールが残った状態での内視鏡検査は避けるべきでしょう。よって、「お酒を飲まないにこしたことはない」のは事実です。深酒の心配があるなら、最初から飲まないのが無難なのではないでしょうか。

編集部:
そのほか、インターネット上では検査前の飲酒について様々な説を見かけます。

西村先生:
患者層や医師の考え方の違いによって、色々な意見が出ているのではないでしょうか。理想を言えば、「できるだけコンディションがいい状態で受診してください」に尽きます。

検査後の「いつから問題」は、処置の中身による
編集部:
続いて、検査後の飲酒についてはいかがでしょうか?

西村先生:
ポリープの切除や生体検査のための処置をした人は、術後の数日間、飲酒を控えていただきます。また、ポリープの大きさによっては、数週間単位の飲酒制限が課されるかもしれません。詳しくは、内視鏡検査の担当医師から説明があると思います。

編集部:
とくに異常が見当たらなかった場合は?

西村先生:
検査後の当日は、飲酒を控えた方がいいでしょう。胃内視鏡では「ファイバースコープの通過による喉などへの負荷」、大腸内視鏡では「下剤の影響や、空気で膨らませることによる大腸の負担」などが残っているため、体を休ませる意味でも1日は我慢するのが好ましいです。

編集部:
鼻から通す胃腸内視鏡なら、「喉への負荷」が少なそうですが?

西村先生:
経鼻内視鏡でも経口内視鏡でも、喉の奥や食道を通過する点では変わりません。また、経鼻内視鏡のスコープの直径の方が細いですが、「喉への負荷」はあります。総じて、術後の飲酒に関して言えば、経鼻でも経口でも変わらない印象です。

飲酒そのものにリスクはあるので、ほどほどに
編集部:
お酒は「百薬の長」と言われる反面、各種疾患の要因でもありますよね?

西村先生:
はい。肝硬変をはじめとして、胃炎や胃潰瘍、下痢、がんなど、考えられる疾患・症状は多岐にわたります。今回の記事は「お酒を飲んでいる人に向けた内容」でしょうから、なおのこと内視鏡検査の意義が増してきます。

編集部:
いわゆる、「ほどほど」とされる飲酒の量はどれくらいですか?

西村先生:
厚生労働省は、1日の節度ある適度な飲酒の目安を、「純アルコールで20g程度」としています。20gとは、ビールなら中ビン1本、日本酒なら1合、アルコール分7%のチューハイなら350ml缶1本、ウイスキーならダブル1杯が相当します。加えて、週に2日の「休肝日」を推奨しています。

編集部:
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

西村先生:
内視鏡検査の前後を除いて、健常な人が上述のガイドラインの範囲でお酒を嗜むのは構わないと思います。内視鏡検査の前後でお酒を控えていただきたいのは、「ポリープの切除や生体検査をする可能性」と「検査による消化管への負担がある」からです。ぜひ、この機会にご理解のほどお願いいたします。

編集部まとめ
どうやら、検査前の飲酒には、「血液をサラサラにする薬」と同様の血行促進効果があるようです。“見る”だけではなく、なんらかの処置を伴う場合、血行促進効果が悪影響になりそうです。また、「内視鏡検査のご褒美」としてその日のうちに乾杯することは、控えた方がいいとのことでした。

わずかとはいえ、消化管に内視鏡による負担がかかっているためです。また、いつから飲酒を再開できるかについては症状によるとのことでした。ぜひ、内視鏡検査を受ける際は参考にしてみてください。

【この記事の監修医師】
西村 大 先生(にしむら内科クリニック 院長)
滋賀医科大学医学部医学科卒業。市立敦賀病院での臨床研修医や各医療機関での内科勤務を経た2018年、埼玉県さいたま市に「にしむら内科クリニック」を開院。地方の基幹病院で得た経験を地域医療に活かしている。指扇病院内科の非常勤医師。日本内科学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本医師会認定産業医、日本糖尿病協会認定療養指導医、難病指定医。
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