あなたの健康はお金で買えますか・・・? 全国的に梅雨到来!「低気圧頭痛」「天気頭痛」予防のカギは気圧よりも「高湿度」対策
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全国的に梅雨到来!「低気圧頭痛」「天気頭痛」予防のカギは気圧よりも「高湿度」対策

関東はすでに6月6日に梅雨入りを迎えたが、九州、中国、四国、近畿、東海などの地域では6月11日の梅雨入りが予想されている。

この時期、憂鬱なのは長雨だけでなく、体調の変化だ。「低気圧のせいで頭が痛い」と不調を訴える人が増える。最近では、「気象病」「天気頭痛」という言葉もメディアで多くみかけるようになり認知も高まっている。でも実際には、雨を降らせる「低気圧」そのものよりも、降雨による湿度の上昇や低気圧が移動することで起こる気圧の変化こそが頭痛のトリガーになることが、最近の研究でわかってきた。

この憂鬱なシーズンをできるだけ快適に過ごすために、頭痛持ちや梅雨時頭痛が増えるという人がとるべき予防法や対処法とは? 前回、緊張型頭痛や片頭痛、さらに最近増えている後頭神経痛のメカニズムや最新の治療、対処法について解説してくれた頭痛の専門医である丹羽潔氏に、天気頭痛について聞いた。

九州に台風が上陸すると関東で頭痛が!?

日差しがまぶしくなる春先に次いで、片頭痛持ちが憂鬱な気分になるのが梅雨時と台風シーズンだ。先日、関東地方も梅雨入りしたが、案の定SNSでは「頭痛持ちには低気圧辛い~」的なコメントが多数投稿されていた。

「気候や気圧の変化が要因となる片頭痛は、最近『天気痛』『天気頭痛』という言葉で話題に挙がることが多いようです。以前は、頭痛患者を診る医師の中にも『天気に影響されて頭が痛くなるというのは、気分の問題』などとバッサリ切り捨てる方もいましたが、今は気候や気圧の変化が片頭痛や後頭神経痛のトリガーになることが科学的にわかっています」(丹羽先生)

ただし、片頭痛は気圧が低ければ低いほど起きやすいわけではないという。大事なのは『気圧の変化』だ。

「意外に思われるかもしれませんが、片頭痛の要因は気圧の数値そのものではなく『気圧の変化』で起こります。片頭痛は気圧が5ヘクトパスカル以上低下する前日に悪化し、気圧が5ヘクトパスカル以上、上昇する2日前に改善する傾向があります

たとえば関東に住んでいる人は、台風接近時に九州や沖縄あたりに台風が上陸したタイミングで片頭痛が起こりやすくなることが多いのではないでしょうか。

気圧が下がると、体が膨張して交感神経が活発化し、痛みを感じる神経が敏感になることで一瞬、頭に電気が走るような後頭神経痛(別名:テレワーク頭痛)が起こりやすくなります。また、気圧の低下により空気中の酸素濃度が低くなり、血液中の酸素量が低下して脳の血管が拡張して神経を圧迫することから、片頭痛が起こります。

これは、気象条件だけでなく、標高が50m上がったときも同じことが起こります。高層ビルやマンションの12~13階以上にエレベーターで上がったとき、高速道路で何度もトンネルを出入りしているときなどに、片頭痛が起こりやすいの

丹羽潔医師 医学博士、日本内科学会総合内科専門医、日本神経学会専門医、日本頭痛学会専門医 丹羽医師が理事長を務める日本初の頭痛専門クリニック 「東京頭痛クリニック」 http://tokyoheadache.jp/ 近著に2022年4月「日本初の頭痛専門クリニックが教える 最新[頭痛の治し方]大全」(扶桑社刊)を出版。

梅雨時の片頭痛は、気圧より湿度の影響が大

でも、低気圧が本州に居座る雨続きの最中も、晴れ続きのシーズンに比べれば片頭痛の発作は起こりやすい気がする。いったん梅雨に入ってしまえば、台風が通過するときほど、気圧の変化はなさそうなのだが、それでも片頭痛が起こりやすいのはどうしてだろう。

も『気圧の変化』が脳の血管を拡張させるからです」(丹羽先生)

「たしかに本州に前線がかかって停滞する梅雨時は、低気圧による急激な気圧低下が起こっているというよりは、気圧の低下が続いているという状態です。気圧自体は低くなりますが、気圧の変化は緩やかな傾向にあるため、梅雨の時期の片頭痛発作は、ジメジメした高湿度の方が大きな影響を与えていると考えられます

片頭痛持ちの人は、『気圧の低下』をトリガーとして捉えがちですが、実は片頭痛に影響を及ぼすのは、高湿度>低気圧>高温の順なのです。

2019年のハーバード大学公衆衛生学部の研究によりますと、片頭痛を有する成人98人を対象に、のべ4406日間の観察を行った結果、暖かい季節は相対湿度が高いほど片頭痛の発生確率が高く、寒冷期は交通関連のガスの汚染物質が片頭痛の発症確率を高めている可能性があると報告されています。湿度が高ければ高いほど、片頭痛に悪影響を及ぼすという結果です」(丹羽先生)

前述のとおり低気圧の状態は、そもそも空気中の酸素濃度が低くなるのだが、湿度が高くジメジメしていると、よけい息苦しく感じやすくなる。『息苦しい』と感じれば、体は酸素不足を補おうとするので血流量が増し、脳を含む体の血管は拡張して脳神経を圧迫。結果として片頭痛が起こってしまうということか。

湿度の高い梅雨は、脳の血管拡張が原因となる片頭痛と後頭神経痛のハイブリッド型になりやすいシーズンでもあります。前回の記事で『頭痛ダイアリー』で体調の変化を観察することをお勧めしましたが、この時期はいつも以上に自分の体調や、気候など周囲の環境の変化を注意深く観察し、自分の頭痛の要因を探ることが大切です」(丹羽先生)

簡単解消術は、エアコンの「ドライモード」

天気頭痛のつらいところは、トリガーとなる天気(気候)を自分の手でコントロールできないことにある。ワインやチョコレートなどの食べ物が主なトリガーなら食べない・飲まないようにすればいいし、睡眠不足が片頭痛発作の原因になる場合は、きちんと睡眠時間を確保するなど、自衛手段が取れる。

せめてまぶしい日差しで片頭痛が起こりやすい人が、外出時にサングラスをするといった防御手段が、天気頭痛にもないものだろうか。

「屋外で湿度をコントロールするのは確かに難しいですが、室内にいる場合、高湿度な環境は除湿器やエアコンのドライモードを使えば対処が可能です。梅雨時期の平均湿度が75~80パーセント程度ですので、しっかりとドライ機能を使って、快適に感じる40~60%を目安に室内の湿度を保つとよいでしょう。

また、ジメジメとした高湿度の日は除湿ももちろん大事ですが、クーラーをガンガンに効かせてしまうと、体が冷えすぎて首や肩のコリを引き起こす恐れもあります。首コリや肩コリは、緊張型頭痛を誘発してしまうので、湿度のコントロールと同時に室温の下げすぎにも注意を払ってください」(丹羽先生)

冬場は室内の湿度に気を配る人も、夏場になると室温にばかり気を取られてしまいがち。リビングや寝室に温湿度計を置いて、こまめに確認する習慣作りが大切だ。

自律神経を整え、水分調節も大事

また梅雨など、頭痛が起きやすい時期には、通常以上に日頃の生活リズムを整えたり、食生活を見直すことで、自律神経を整えることが大切だという。

「低気圧・高湿によって、片頭痛や後頭神経痛が起こりやすい梅雨シーズンは、気圧や湿度に過分に左右されないためにも、生活リズムや食生活を整えることに心を配りましょう。

睡眠不足や寝すぎになっていないか、深夜まで起きている夜型生活になっていないかなど、自律神経が乱れない規則正しい生活リズムを確立しましょう。休みの日も、いつも通りの時間に起きて、きちんと着替える。少しの時間でも外出して近所を散歩する。外に出るという行為自体が、交感神経を刺激して、頭痛の予防につながります。

また梅雨の時期は食欲がなくなることも多く、湿気によるトラブルが起こりやすくなります。これを東洋医学では『余分な水分(湿度が高く汗がかきにくくなって体内に水分がたまりやすくなる)による様々な症状』という意味で『湿邪(しつじゃ)』と呼びます。

そんなときは、利水効果(東洋医学的に体内の水分量を調節する効果)、利尿作用のある食材を取ると、体が整います。大豆、あずき、エンドウ豆、枝豆などの豆類、きゅうり・すいかなどのウリ類、みょうが、パクチー、大葉などの香味野菜、とうもろこし、海藻類がおすすめの食べ物です」(丹羽先生)

ふだん以上に、体調を整えて自律神経の乱れを防ぐことができれば、ジメジメして気圧が低い梅雨シーズンでも片頭痛発作がなるべく起こらないようにすることは可能だ。梅雨に完全に操られていた体調(頭痛)を、多少なりとも自分自身でコントロールできるなら、やってみる価値は大いにあるのではないだろうか。片頭痛・緊張型頭痛持ちの私は、まずは朝晩の室内湿度チェックを習慣にすることから始めてみようと思う。

エアコンの効きすぎで体が冷えて起こる首コリ・肩こりが要因の緊張型頭痛、気圧の変化や高湿度がトリガーになる場合もある片頭痛、ストレートネックや長時間同じ姿勢を取り続けることで起こりがちな後頭神経痛(テレワーク頭痛)などの詳細なメカニズムや対処法、予防法、最新の治療法については、以下の記事を参照してほしい。

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