あなたの健康はお金で買えますか・・・? 中高年は要注意の病気のシグナル(2)吐血・喀血
fc2ブログ

中高年は要注意の病気のシグナル(2)吐血・喀血

健康に注意が必要なのは誰でも同じですが、人生の後半戦に突入した中高年は、特に身体のあちこちに不具合が起こりがち。命に関わるような病気にかかっているにもかかわらず、そのシグナルに気づかない人、あるいはシグナルを無視する人もいます。

ここでは、そうした要注意のシグナルのひとつである「吐血」(とけつ)と「喀血」(かっけつ)について説明します。
.
◆吐血と喀血の違いとは

吐血も喀血も、ともに口から血を吐くことです。血を吐くことはそれだけで大変な驚きですが、どのような時に血を吐いたのか、その血がどんな色なのかなどによって原因や深刻度が異なります。まずは、吐血と喀血の区別について知っておきましょう。

【吐血】
食道や胃や二指腸などの消化器系の器官からの出血です。多くは暗赤色や茶褐色など暗い色をしており、血液は凝固します。ただし、鮮血を大量に吐き出す場合もあります。

【喀血】
気管や気管支、肺などの呼吸器系の器官からの出血です。咳などと一緒に起こり、血液が泡沫(あわ)と一緒に出てきます。血液は鮮紅色の場合が多く、凝固しません。
.
◆吐血を引き起こす病気

吐血の原因で、最も頻度が高いのは胃潰瘍と十二指腸潰瘍、食道静脈瘤破裂です。

また、頭部に外傷を負った時や、全身にひどい外傷を負った時、胃に軽度の潰瘍がある時なども、これらが強いストレスとなって粘膜に異常が起こり、吐血することがあります。

一方、食道静脈瘤破裂の場合は真っ赤な血を大量に吐きます。

食道静脈瘤はほとんどのケースで慢性肝炎や肝硬変が見られます。食道静脈瘤自体は自覚症状がありませんが、破裂すると突然、大量の吐血や下血を起こします。肝硬変の主な死亡原因のひとつです。
.
◆喀血を引き起こす病気

喀血の原因には、肺結核、肺がん、気管支拡張症などの病気があります。呼吸器からの出血であるため、喀血時は窒息を防ぐためにも気道の確保が大事です。

少量であれば自然に止まりますが、量が多い場合は病院搬送後、気管挿管(気管にチューブを入れること)を行います。併せて人工呼吸や、気管支鏡を用いた止血術を行うこともあります。

◆吐血・喀血の応急処置

吐血・喀血を起こした場合は、まずは身体を寝かせて安静にします。毛布などで全身を保温して、話はさせないようにしましょう。断続的に血液を吐くようなら、窒息予防のために顔を横に向けます。

吐血の場合は胃の周辺を、喀血の場合は胸部全体を氷嚢などで冷やしましょう。
嘔吐が収まったら、薄い食塩水でうがいをさせます。
.
◆救急車を呼ぶ場合

手のひらいっぱい以上の血を吐いた場合は、速やかに救急車を呼ぶ必要があります。本人や吐いた血の状態をよく観察して、救急隊員の質問に答えましょう。吐いた血液の量が少ない場合も、やはり病院を受診します。

特に、顔色が蒼白になっていたり意識障害があったりする場合は危険です。

呼吸や意識の状態も確認して、医師に伝えることも大切です。吐血ならば消化器内科、喀血ならば呼吸器科が専門ですが、どちらかわからない場合は総合病院で受診科を相談してください。

執筆:南部洋子(看護師)
監修:岡本良平医師(東京医科歯科大学名誉教授)
関連記事
おススメサイト!
最新記事
スポンサーリンク
★★互助会推薦★★
QRコード
QR
カテゴリ
ランキング
ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ