あなたの健康はお金で買えますか・・・? 年代別“受診すべきがん検診”「40代は毎年肺がんと大腸を」
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年代別“受診すべきがん検診”「40代は毎年肺がんと大腸を」

新型コロナの流行に隠れて、じわじわと「隠れがん患者」が増えているかもしれないーー。検診を控えた結果、見つかるはずのがんが放置されたままの人がたくさんいるようです。進行する前に、早めに調べておきたい!

 

■外出自粛の余波で進行がんが続々発見される

 

「’22年はがんが進行した状態で発見される人が例年よりも増えるはずです。コロナ禍でがん検診を怠っていたという人は要注意です」

 

こう話すのは『知らないと怖いがん検診の真実』(青春出版社)などの著書もある国立がん研究センター検診研究部部長の中山富雄先生だ。

 

コロナ禍で、不要不急の外出自粛が呼びかけられたことから、’20年度のがん検診受診率は、前年比3割減という数字が出ている。

 

自治体から送られてくるがん検診の無料クーポンが、そのまま家に放置されている人も多いのではないだろうか。そして、このことにより中山先生の研究グループでは、「1万人のがんが未発見になっている」と推計する。

 

「職場の健康診断は従来どおりに実施されていますが、専業主婦や退職した高齢者が受ける自治体の検診が停滞しているのです。無料で受けられて、かつ受けるべきがん検診へは速やかに足を運んでほしい」(中山先生・以下同)

 

■差し当たってどの検査を受ければいい?

 

がん検診の専門家である中山先生によると、厚生労働省の出している指針では、年代によって受けるべき検診と受けないほうがよい検診があるという。この厚労省指針は、中山先生の所属する研究グループのエビデンスを元に作成された。これは権威ある医学誌で発表された研究論文を、世界中から集めて読み込み、検査のメリットとデメリットを客観的に判断して定めた「科学的根拠に基づくがん検診ガイドライン」などをベースにしている。

 

「受けるべき検診は、受けることで確実に有益性があると認められている検査です。一方で、がん検診には放射線による体へのダメージや、間違ってがんの疑いをかけられる『偽陽性』ストレスなど、受けることによる不利益のほうが大きいと判断される検査もあります。それは、推奨できません。たとえば20代の方はほとんど乳がんに罹患しないので、検診による有益性はほぼなく、マンモグラフィーによる被ばくリスクのほうが大きい。ですから『しこりが見つかった』などの何らかの自覚症状がない限り、20代で乳がんの検査は受けないほうがよいとされています」

 

年齢・性別によって罹患しやすいがんは変わってくるので、厚生労働省では、女性が各年代で受けるべき検診を、各自治体で無料クーポンを発行する形で勧めている。自治体検診の対象になっている「無料クーポンで受診できるがん検診」は、次のとおり。


■無料クーポンで受診できるがん検診

 

【20歳以上】

〈子宮頸がん〉検査方法:子宮頸部擦過細胞診/検診間隔:2年に一度

 

【40歳以上】

〈大腸がん〉検査方法:便潜血/検診間隔:毎年
〈肺がん〉検査方法:たばこを吸わない人・胸部X線、たばこを吸う人・胸部X線+喀痰細胞診/検診間隔:毎年
〈乳がん〉検査方法:マンモグラフィー/検診間隔:2年に一度

 

【50歳以上】

〈胃がん〉検査方法:胃X線、胃内視鏡/検診間隔:2年に一度

 

※無料で受けられるかは自治体ごとに異なります

 

「仕事をしている年齢では、男性に比べて女性のほうが圧倒的にがんの罹患率は高くなります。女性の場合、20歳を過ぎると子宮がんの罹患率が高くなるので子宮頸がん検診を。抵抗もあるかもしれませんが、将来の妊娠・出産に関わることなので2年に一度は受けることを推奨しています。また40代からは乳がんが急増するので、こちらも乳がん検診を2年に一度受けることを勧めます」

 

また50代を過ぎると胃がん、男女ともに肺がん、大腸がんに注意しなくてはならない。

 

「推奨できるのは大腸がんの便潜血検査。いきなり大腸がんの検診というと内視鏡をイメージする人も多いようですが、まずは便潜血検査を受け、ここでクリアできれば心身の負担も軽くて済みます。クリアできなかった方は内視鏡へ進みます。自治体によって受けられる検診は若干異なりますが、無料クーポンが届いている検診は受けない手はありません。もちろん、検診だけでなくがん予防に努めることも大切。禁煙は常識ですし、受動喫煙や飲酒、肥満、感染症などもがんを誘引する原因。発症リスクは抑えておいたほうがいいです」

 

■検診のメリットとリスクをしっかり考える

 

では、ハイリスク生活を自覚しているだけに「自治体の検診だけではなくオプションとして毎年人間ドックでがん検診をしっかり受けている」という人もいるが、これはどうなのか。

 

「確かに、人間ドックをきっかけに早期がんが見つかる人もいます。ただし、やはりこのときも大腸内視鏡や胸部CT検査(肺がん)などを受けるにあたり、がんの疑いをかけられる『偽陽性』や、放射線被ばくの体に与える影響、過剰診断などの不利益を正しく理解したうえで受けていただきたいです」

 

がん検診は100%ではない。それを知ったうえで、いまの自分に必要な検診を受けることーー。まずは家に眠っている無料クーポンを探してみよう。

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