だるい・眠れない・めまい・頭痛 etc. 心とカラダの不調は「ツボ押し」で改善

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職場や住まいが変わったりと、環境が変わりやすい4月を経て、ゴールデンウィークを過ぎた5月頃から、体がだるくなったり、頭痛やめまいが起きたり、眠れなくなったりと、心身に不調を感じる人は少なくないのでは? 痛みや不調は体からのサイン。鍼灸師のやまざきあつこさんにその原因や、簡単に症状を改善できるツボ押しを教えていただきました。
百会(ひゃくえ):頭痛、頭がぼうっとする、頭の疲れ、不眠、めまいなどに
「左右の耳の穴を結んだ線と頭の正中を通る線が交わる部分にあるツボ。両手の中指をツボに当て、イタ気持ちよく感じる程度の強さで、息を吐きながら1秒間ほど押して離す動作を、6~8回ほど繰り返しましょう。百会のあたりをマッサージするだけでも効果的です」
角孫(かくそん):だるさ、頭の疲れなどに
「耳の真上にあるツボ。耳を折り曲げたとき、耳の一番上が当たるところです。両手の親指をツボに当て、イタ気持ちよく感じる程度の強さで、息を吐きながら1秒間ほど押して離す動作を、6~8回ほど繰り返します。このあたりをマッサージするだけでもOK。左右とも行いましょう」
天柱(てんちゅう):自律神経の乱れ、だるさ、めまい、肩こり・首こり、ストレスなどに
「首の骨の外側のラインと髪の生え際がぶつかる少しくぼんだところにあるツボ。左右にあります。ここに左右の親指(自分で押しやすい指でOK)をツボに当て、イタ気持ちよく感じる程度の強さで、息を吐きながら1秒間ほど押して離す動作を、6~8回繰り返しましょう」
中渚(ちゅうしょ):自律神経の乱れ、不眠、頭痛、めまいなどに
「手の甲の小指の骨と薬指の骨の間を手首のほうに向かってたどり、止まるところにあるくぼみが中渚。ここに親指を当て、イタ気持ちよく感じる程度の強さで、息を吐きながら1秒間ほど押して離す動作を、6~8回。左右とも行いましょう」
手三里(てさんり):下痢、便秘、お腹の張り、胃の痛みなどに
「肘を曲げたときにできるシワの外側から、手首に向かって指3本分のところにあるツボ。ここに親指を当て、イタ気持ちよく感じる程度の強さで、息を吐きながら1秒間ほど押して離す動作を、6~8回。左右とも行いましょう」 イラスト/細田すみか 取材・文/和田美穂 構成/中村千夏(MAQUIA ONLINE)
教えていただいたのは……
●鍼灸師 やまざきあつこさん 藤沢市辻堂にある鍼灸院『鍼灸師 やまざきあつこ』院長。開業以来28年間、7万人の治療実績を持つ。1997年から2000年までテニスFedカップ日本代表チームトレーナーを務める。プロテニスプレーヤー、プロライフセーバー、プロボディボーダーなどトップアスリートの治療にも携わる。自律神経失調症の施術が人気。著書に『女はいつも、どっかが痛い がんばらなくてもラクになれる自律神経整えレッスン』(小学館)がある。