あなたの健康はお金で買えますか・・・? 心の健康に役立つ?「メイク」がメンタルヘルスに与える知られざる影響
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心の健康に役立つ?「メイク」がメンタルヘルスに与える知られざる影響

女性には欠かすことのできない存在がメイク。皆さんは何のためにメイクをしますか?『自分のため』という人もいれば、『マナーや身だしなみだから』という人もいるでしょう。

メイクをする目的や理由は人によって様々ですが、実はメイクは外見だけでなくメンタルヘルスにも一役かってくれるって知っていますか? 

心の専門家、臨床心理士がメンタルヘルスの視点からメイクの効果を解説します。

メイクがメンタルに与える影響とは?
心理学的にもメイクの効果は注目されていて、特に最近では様々な場所で研究が行われています。その結果、メイクは私たちに以下のような心理的効果をもたらすことがわかりました。

不安を減らす
余語らの研究※1で、不安の状態を図る心理テスト【STAI】を使ってメイク前とメイク後の心理状態を調べたところ、メイクをすることによって不安な状態が低くなることが明らかに。

女性は男性に比べて人生のライブイベントが多く、それに伴って体の変化や価値観の見直しを求められる機会が多いため、不安な気持ちを引き起こすことが多いんです。その解消法としてメイクという手段を選んでいるのかもしれませんね。

ポジティブな心理的効果を促す
メイクをすると『気合が入る』『モードが切り替わる』といった体験をしたことがある人もいると思うのですが、その体験のとおり、メイクには楽しい、満足、自信などのポジティブな気持ちを引き出してくれる効果もあるのだとか。

特に20代の女性についてはメイクをすることで積極性が増すという研究の結果※2も明らかになっています。

リラックスや安心感が高まる
阿部・高野の研究※2によると、メイクがもたらす心理的な作用は年代によっても変わり、特に50代の女性の場合はメイクがリラクゼーション効果を高めることにつながるとのこと。

メイクは女性にとってセルフケア的な役割を果たしてくれているのかもしれませんね。

メイクにはセラピー効果も?
日常だけでなく、医療や介護の場面でもメイクの効果が期待されています。アメリカでは1980年代から精神疾患などの病状の回復期にメイクによって外見を整えたり、コンプレックスをカバーすることが心の健康に役立つことが明らかに。浜ら※1の研究によって、メイクはうつ病や統合失調症、老人性認知症の影響で平板化した感情を活性化させる効果があるのだとか。

また大村・高橋※3の研究では、メイクをすることが産後女性の自己肯定感を高め、気分の落ち込みを回避することに役立つということを明らかにしました。

産後はどうしても自分よりも子供優先になることでQOL(クオリティ・オブ・ライフ)が下がりがちになるので、メイクをすることで、本来の自分でいられる時間を取り戻すことができるのかもしれませんね。

コロナ禍でメイクにも影響が?
鈴木・矢澤の研究※4では、コロナ禍でのマスク着用や外出の制限によって全体的にメイクをする機会が減っている、以前のようにメイクを楽しむことができていないと感じている女性が増えていること、それによって日常生活に満足できる機会が減っていることが明らかに。

この状態が続くと、QOLやメンタルヘルス にも影響を及ぼしかねないので、メイクに対する考え方や付き合い方を今一度見直してみるタイミングにきているのかもしれません。

メンタルヘルスのためにメイクをするという提案
様々な研究によって、メイクは外見を美しく整えるだけでなく、心の健康を高め、Well-beingにのぞましい影響を与えるということが明らかになっています。

コロナ禍で仕事がリモートになる、プライベートでも外出を控えることを余儀なくされている現在では、どうしてもメイクをする機会も減りがち。

そこで提案したいのが、誰か・何かのためにではなく、自分のためにメイクをすること。例えば、好きなブランドやカラーのコスメをご褒美に買って試すのってワクワクすると思いますし、いつもよりていねいにメイクの時間に集中してみることでマインドフルな時間を体験してみるのも良いと思います。

メンタルヘルスのためにメイクをするという視点を加えてみてはいかがでしょうか?

監修:南 舞 ライター
臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングと近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。

【参考・引用文献】
Graham,J,A. and Kligman, A,(eds.) , (1985), The Psychology of Cosmetic Treatments, Praeger.
※1余語真夫・浜治世・津田兼六・鈴木ゆかり・互恵子『女性の精神的健康に与える化粧の効用』健康心理学研究,Vol3,No1
※2阿部恒之・高野ルリ子(2011)『化粧と感情の心理学的研究概念』におい・かおり環境学誌,42巻5号
※3大村美菜子・高橋稔(2022)『産後女性における化粧行為とメンタルヘルスとの関連』容装心理学研究, 1(1), 13–19.
※4鈴木公啓 ・矢澤美香子(2021)『コロナ禍のマスク着用に伴う化粧行動の変化はどのような心理的影響を及ぼすか』容装心理学研究, 1(1), 5–12.

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