あなたの健康はお金で買えますか・・・? 痛みを知る 歯や歯周だけではない 口の中の痛みに潜む病気
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痛みを知る 歯や歯周だけではない 口の中の痛みに潜む病気

口のなかに痛みが続く場合、歯や歯周組織以外にもさまざまな病気が隠れていることがある。他の部位であれば、しばらく動かさないようにしていると〝日にち薬〟

で軽くなることが多いが、口はそうはいかない。食事や会話などで動かさざるを得ない部位であり、動かさずに日常生活を送るなんて不可能だ。口は生活と大きく関わり、変化に鋭敏に反応する部位なのである。今回は、この口腔(こうくう)内の痛みの原因となる病気をいくつか紹介する。

①バーニングマウス症侯群

「口腔内に器質(きしつ)的な異常を伴わないにも関わらず痛みを生じる」とされているが、つまりは「見た目はどこも悪くないのに痛い」という病気である。原因が不明の場合は一次性、局所や全身の異常によると考えられる場合は二次性という。

一次性は閉経前後の神経症傾向の強い女性で多くみられることから、「身体症状症」との関連が疑われている。さらに味覚障害がみられる場合には末梢神経の障害、さらに奥にある中枢神経の障害によって起こっている「神経障害性疼痛(とうつう)」だとする研究も行われている。

また、口腔乾燥感が強い場合には唾液腺(だえきせん)機能の問題による二次性、その他、真菌の一種カンジダの感染や歯科処置で用いる材料に対するアレルギーが関与していることもある。一次性のものに対しては心理的なアプローチ、二次性では原因治療が中心となる。

②咽喉頭(いんこうとう)異常感症

「口腔の奥、咽頭(いんとう)~喉頭(こうとう)につまるような、痛いような、腫れるような異常感がある」として、〝ドクターショッピング〟を重ねておられる方が少なくない。

「通常の耳鼻咽喉科の診察では、訴えに見合うような器質的異常が局所に見あたらない」とされているが局所的、全身的、さらには心理的因子が複雑に絡み合っている。

局所的なものでは咽喉頭炎の頻度が高く、飲酒や喫煙などの生活習慣も関係する。なお、異常感に咽頭痛や、食べ物を飲み込む際の嚥下(えんげ)障害などが加わっている場合には、「下咽頭がん」を疑って検査を進める必要がある。

③口内炎

口腔粘膜の痛みの多くは炎症で起こる。口内炎にはカタル性▽剥離(はくり)性▽アフタ性▽潰瘍性歯肉炎-などがあり、食事によって焼けるような痛みを引き起こす。

うがいとともに、副腎皮質ステロイド薬を含有した軟膏(なんこう)の塗布などが行われる。なお、同様の症状を呈するものとして「扁平苔癬(へんぺいたいせん)」、「天疱瘡(てんぽうそう)」などがある。

④口腔がん

初期に痛みを生じることはまれであるが、末期には激烈な痛みを生じる。さらに、この口腔がんの外科的治療後には傷あとが硬くなる瘢痕(はんこん)拘縮(こうしゅく)や、断端部の神経腫(神経切断部のこぶ)、放射線治療による炎症、骨の壊死(えし)で痛みが再燃することがある。

以上のような痛みを抱えておられる方、一度ペインクリニックで相談されてはいかがでしょうか。

【略歴】森本昌宏(もりもと・まさひろ) 大阪なんばクリニック本部長。平成元年、大阪医科大学大学院修了。同大講師などを経て、22年から近畿大学医学部麻酔科教授。31年4月から現職。医学博士。日本ペインクリニック学会名誉会員。
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