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【医の常識非常識】メリット多く患者本位の医療 日帰り手術(1)


欧米では多くの患者さんが日帰り手術を受けている。日帰り手術は、これまでなら数日から一週間くらい入院しないと受けられなかった手術が、手術を受けたその日のうちに帰宅することができる治療のことである。

 医学の急速な進歩で、いろいろな手術が日帰りで受けられるようになりつつある。必要な検査は前日までにすませておいて、手術の当日は朝のうちに入院し、午前中に手術を終えて、午後からは院内で様子をみて、心配がなかったら夕方には退院する。

もう少し正確にいうと、手術後24時間以内に退院するのが日帰り手術なので、手術を受けた当日だけでなく、手術した翌日に退院というケースも日帰り手術ということになる。日帰り手術は患者さんにとってメリットがいくつもある。

 まず大きなメリットは、手術を受ける患者さんの身体的な負担が軽くてすむことである。軽くなるのは体への負担だけではない。医療費という負担も軽くなる。どんな病気でも入院すればそれだけで医療費の負担が増える。

ところが、日帰り手術なら入院費や入院中の治療費がかからない。これまでの手術と医療費を比較すると、痔核の手術で27万円、胆石の手術で13万円、鼠径ヘルニアの手術は16万円も負担が軽くなる。

 入院という、日常の生活とはまったく違う生活を強いられないですむというメリットもある。時間的な自由が完全になくなるこれまでの手術と違い、日帰り手術なら日常生活の延長で手術が受けられるから、患者さんだけでなく家族の負担も少なくてすむ。

 仕事を休まなくてすむというのも大きなメリットである。世の中には仕事を休んでまで入院ができない患者さんも少なくない。そうした患者さんも日帰り手術なら治療を受けることができる。

 もう一つ大きなメリットは、非常に早く社会復帰ができることである。身体的な負担が軽くてすむ日帰り手術は、術後の回復も早いので、早期の社会復帰が可能になる。なかには手術の翌日から仕事に戻れる日帰り手術も少なくない。日帰り手術は患者さん本位の医療といえる。

(新渡戸文化短大学長)
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