l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・?


【気になるこの症状】アルツハイマー病 早期発見と進行遅らせることが大切 生活習慣病の管理が効果的

9月21日は「世界アルツハイマーデー」。国内の認知症患者は約462万人と推計され、そのうち約7割を占めるのがアルツハイマー型認知症だ。今のところ症状を止めたり根治はできないが、早期発見で進行を遅らせることが大切になる。

 【発症を疑うポイント】

 アルツハイマーを発症すると、昔のことは記憶しているが、直前の出来事が記憶できなくなる。さいたま市の認知症疾患医療センターに指定されている社会福祉法人シナプス・埼玉精神神経センターの丸木雄一センター長が説明する。

 「アルツハイマー型認知症を最初に疑うポイントは2つ。もの忘れがあること。それから家事や買い物など、いままでできたことが何かできなくなったら受診させた方がいいでしょう」

 加齢によるもの忘れは「ご飯に何を食べたか思い出せない」だが、アルツハイマーのもの忘れは「ご飯を食べたこと自体を忘れる」のが特徴だ。

 【持病の管理が大切】

 原因は、脳にβ(ベータ)アミロイドという異常なタンパク質が蓄積し、神経細胞内にタウタンパクがたまり、神経細胞が死滅することで発症すると考えられている。だが、なぜ蓄積するかは分かっていない。進行すると脳が萎縮するので、MRI画像で見ると脳実質がスカスカになってくる。

 「アルツハイマーは主に65歳以上に発症するが、40代の頃から意識した方がいい。体質的にβアミロイドが蓄積しやすい人がいて、糖尿病や高血圧、脂質異常症があると、さらにたまりやすくなる。40代からの生活習慣病の管理は、後のアルツハイマーの発症を遅らせるのです」

 認知症の前段階といえる軽度認知機能障害の高齢者も約400万人いると推計されている。脳の血流を調べるスペクト(脳血流画像)や脳脊髄液検査でアルツハイマーに進展する可能性があれば治療対象になるという。

 【治療は脳の活性化】

 現時点では失われた記憶を回復させたり、根治させる薬はないので、治療は症状の進行を遅らせることが目的になる。薬物療法と非薬物療法があり、薬は経口薬の3種と貼り薬の1種が保険適用になっている。

 「脳に刺激を与えて、頭の働きを活発にすることが大切です。非薬物療法では、デイサービスに通ったり、グランドゴルフや囲碁、カラオケなどいろいろな活動を行い、第三者と接することが肝心なので、散歩などの運動習慣も夫婦でやるといい。それから生活習慣病のコントロールです。非薬物療法はきちんとやれば薬と同等の効果があります」

 通常のアルツハイマーの症状はゆっくり進行し、経過は3-4年から10数年と個人差が大きい。中等度以上にみられる徘徊(はいかい)を防ぐためにも早期発見が大切だ。

《アルツハイマー病の症状》
【中核症状】
・記憶障害(もの忘れ)
・判断力の低下
・話している言葉が理解できない
・時間や場所が分からない
【周辺症状】
イライラ、興奮、暴力行為、妄想、鬱状態など

【女医ドル】吉田聡美先生 よく噛むことで認知症予防を

食べ物を口腔(こうくう)内へ摂取し、それを飲み込むまでに口腔内で行われる一連の生理的過程を「そしゃく(咀嚼)」といいます。

この「そしゃく」が脳の働きを良くしたり、認知症の予防となるという関係性が、近年さまざまな研究から解明され、かむことにより脳が刺激されるという結果が注目されています。

 アルツハイマーの患者さんでは、神経伝達物質であるアセチルコリンの分泌濃度が低下することにより、記憶の状態が悪くなってしまっているという事実がわかっています。

そして、同様に、歯がなくなり、歯や周囲の神経組織が失われると、良くかむことで刺激される、脳の海馬(かいば)が刺激されなくなり、アセチルコリンの分泌濃度が低下するということが、動物実験などで明らかになっています。

 「そしゃく」という動作は、さまざまな器官や神経を使う高度な作業となっているため、脳にたくさんの刺激を与えるのです。

 適切なそしゃく運動を得るためには、まずはしっかりとしたかみ合わせ、咬合(こうごう)を安定させることが必要です。咬合を安定させる要因としては、

 (1)歯や歯並びの状態
 (2)歯周そしゃくの状態
 (3)口唇、頬、舌の筋力
 (4)そしゃく筋の筋力や咬合力

 などが深く関係してきます。

 ただぼーっと1日中座ったままで過ごしているという状態の認知症が進行してしまっていた患者さんが、新しく入れ歯を作り、かむトレーニングを続けた結果、何でも食べられるようになり、それと同時に認知症が改善し、数カ月後には、1人で外出できるほどにまで回復されたという報告もあります。

 また、良くかむことは、顔周りの筋肉や、骨を鍛えることができ、シワの予防や、お肌のハリを保ち、お顔全体の老化防止にもつながります。

 かみ合わせをしっかりとさせ、良くかむことが身体だけでなく、脳の健康を導く重要な役割の1つであるということを認識し、バランスの良い食生活を心がけ、より健康的な毎日を過ごしましょう。

 ■吉田聡美(よしだ・さとみ) 松本歯科大学歯学部卒業。神奈川歯科大学研修修了。医療法人メイロイヤル矢向歯科勤務。モアナ歯科クリニック開業。現在に至る。(株)カロスエンターテイメント所属。

うつ自殺率は女性の倍…壊れる男性、なぜ多い?「男らしさ」の呪縛と、愚痴という武器

「男の子なんだから」「男たるもの」「男のくせに」……。いつの時代も、男性は強くあることを求められる。

うつの罹患率の男女比は、女性のほうが1.6倍ほど多い(「厚生労働省 患者調査2011」より)が、自殺率では男性が約2倍(「警察庁統計2011」より)と圧倒的に上回る。社会に追い詰められ、窮地に立たされる男たち。

そんな彼らに『壊れない生き方』(メディアファクトリー)を提案するのが、精神科医のTomy氏だ。同氏は医学部時代に自身がゲイであることを自覚し、勤務先のクリニックやブログ(http://ameblo.jp/kazeyokoiyo/)上で、大勢の男女の悩み相談に乗ってきた。そこから見えてきたのは、男性たちにからみつく「男らしさ」の呪縛だった。

--「男らしさ」の呪縛について本を書かれたのは、どのようなきっかけだったのですか?

Tomy氏 普段の診療の中で、前々から男女の違いを感じていました。女性は、少しメンタルの調子を崩すと、自分から受診するけれど、男性は周囲に勧められて渋々といった様子です。

すぐに入院したほうがいいほど症状の重い人もけっこういます。男性は基本的に強がりで、自分のストレスに対して少し鈍感なため、ついつい頑張りすぎてしまう人が多いのです。

--なぜ、男性は頑張りすぎてしまうのでしょうか?

Tomy氏 男性の行動は、どちらかというと“他律的”ですよね。自律的が自分優先なら、他律的は他者に決められるということ。子どもの頃から「男の子だから、ぬいぐるみじゃなくボールでしょ」と育てられて、大人になれば会社からビジネスマンとしての振る舞いを求められ、家庭では一家の主でなければならない。

それが「男らしさ」の呪縛となって、パートナーにも愚痴を吐かず、弱みを見せられず、うつ状態に陥ってしまう男性は大勢います。一方で、女性は時代の変化で、さまざまな選択肢を手に入れてきました。

--女性はキャリアを積むもよし、主婦になるもよし、とも言えますね。

Tomy氏 そうです。しかし、社会が求める男性像は、意外と普遍的だと思いませんか? 草食男子やイクメンは話題になりましたが、現実には男性が育児休暇を取れる職場はほとんどありませんよね。

今でもビジネスの現場では、頑張りすぎるくらいの男性のほうが評価されやすいのが現実です。弱音なんか吐いたら自分の評価が下がるのではないかと不安で、男性自身も「男らしさの呪縛」を解除できずにいます。

今の20代前半であれば、本質的にのほほんとしたところがあって、「男らしさの呪縛」にとらわれる度合いは、幾分、低いかもしれません。一方、30~40代は大変そうですね。昔のイメージの「強い男性像」と、20代に見られる新しい男性像の間にいて、どっちつかずになっています。

--精神的に追い込まれやすいのは、どのようなタイプの男性ですか?

Tomy氏 まずは完璧を目指しすぎる男性ですね。上昇志向があるのはいいのですが、自分でつくったルール通りに事が運ばなければ、すべてダメだと思ってしまいます。考え方が、少し極端なんですね。

ほかには、独力ではい上がってきた成功者も、意外とメンタルの調子を崩しやすいです。苦労してきた分、他人からの批判に敏感で、ちょっとでも指摘されると、すぐにかっとなって大声を上げてしまう……。やがて周囲との間に溝が開いて、つらくなります。

ほかにも、あがり症で先々のことを考えすぎて不安になるタイプや、ついついお酒で憂さ晴らしをしてしまうタイプなんかが要注意ですね。

●しなり力や愚痴が、呪縛を解くカギ

--「男らしさの呪縛」を解くには、どうしたらいいのでしょうか?

Tomy氏 私は「しなり力」と言っているのですが、状況に応じて柔軟に対応する力をつけることです。例えるなら、奈良や京都の古い木造建築。何百年もの間、姿を変えずに形をとどめているのは、強い風や地震が来ても、しなって衝撃を和らげているからです。

鉄筋コンクリートの建物は、一見、頑丈そうですが、強い衝撃が加わると一気に壊れることがありますよね。しなり力が乏しいからです。

--「しなり力」を高めるための方法を教えてください。

Tomy氏 精神科医療の現場で行われる「認知行動療法」(CBT)を元にしたトレーニングをするといいでしょう。題して「しなり力ワーク」。CBTは、考え方のゆがみや偏りを洗い出して、実際に変えていくための行動を起こす治療法です。

本当は医療機関で医療スタッフがついて行うのですが、自宅でも簡単にできることがあります。自分がつらいと感じていることを、とにかく紙に書き出すのです。「なんだそんなことか」と思うかもしれませんが、実際にやっている人はそういません。

 ぼんやりと考えごとをして2時間経過、なんていう人はぜひやってみてください。書いた文字を後から見ることで自分にフィードバックされ、「自分はこんな考え方をするのか」と、客観視することにつながります。

あるいは、日記を書くだけでもいいですよ。日付と、感じたことと、できればそのシチュエーションも具体的に書くことがポイントです。

--つらいことを口に出すだけでもいいのでしょうか? 女性は割とそれですっきりしているようですが。

Tomy氏 言葉にすることには、書くこととはまた違う良さがあります。人に話して吐き出す行為は、人類にとって「魔法の武器」です。愚痴や弱音を言うと、ストレスをかわすことができます。実際に、女性は女子会でわいわい盛り上がる中で愚痴も言ってスッキリしていますね。男性だって、その武器を使わない手はありません。

 ただ、ちょっとコツがあって、大勢ではなくサシで話すこと。相手もよく選んだほうがいいでしょう。上司や同僚など、利害関係のある人に本音を言ってしまうのは、企業人としての評価が不安になります。

社外の友人だとしても、同世代であれば少なからずライバル心がありますから、弱み見せるのは抵抗がありますよね。お勧めは、行きつけのバーのマスターです。相手は愚痴を聞くプロですし、こちらは料金を払っているのですから、安心して話を聞いてもらってください。

--困った時には、ゲイの方に頼るのもアリでしょうか?

Tomy氏 もちろん。今はストレートの人でも入れるゲイバーもあるし、私のブログで相談してもらってもいいですよ。ゲイの方たちは、みんな少なからず修羅場を経験しているから、懐が深いことが多いですね。

普段頑張っている男性は、たまには甘えたっていいんですよ。それで人としての価値が下がるなんてことは、決してありません。つらい時は自分をさらけ出していい。そんな「壊れない生き方」を身につけてほしいですね。
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